八王子みなみ野駅

八王子みなみ野駅：計画都市と調和した現代的駅舎

八王子みなみ野駅は、東京都八王子市みなみ野にあるJR東日本横浜線の駅です。駅番号はJH 30。1997年4月1日の開業は、都市再生機構が開発を進めた八王子ニュータウン、みなみ野シティの街開きと軌を一にします。28億円という巨額の建設費は、全額が都市再生機構によって負担されました。

開業までの道のり

開業前は、この地は宇津貫町と呼ばれており、駅名も当初は「宇津貫駅」が予定されていました。そのため、開業前の地図には「宇津貫駅（仮称）」と記載されていた例もあります。駅開業は、東京工科大学などの近隣学校に通う学生の利便性を大幅に向上させました。

駅の歴史：開業から現在まで

1997年:

4月1日：八王子みなみ野駅開業。自動改札機が最初から設置されるなど、近代的な設備が整えられました。

2001年:

5月1日：駅員を標的とした強盗致傷事件が発生。後に犯人は逮捕されました。
11月18日：Suicaが利用可能になりました。

2021年:

6月30日：みどりの窓口の営業が終了しました。

2022年:

3月11日：ダイヤ改正により、相模線の八王子乗り入れが終了しました。

駅構造：バリアフリー設計と洗練されたデザイン

八王子みなみ野駅は、島式ホーム1面2線の地上駅です。橋上駅舎を持ち、バリアフリー設計にも配慮されています。駅舎は、崖線沿いに位置するため、東側には段差がありますが、エスカレーターとエレベーターが設置されています。西側は段差がなく、バス・タクシー乗り場はさらに一段高い位置にあり、こちらも同様にエスカレーターとエレベーターでアクセス可能です。駅舎の外観は、横にしたアラビア数字の「8」をイメージしたガラス張りのデザインとなっています。

八王子駅が管理する業務委託駅であり、JR東日本ステーションサービスが運営を担っています。早朝は駅係員が不在の時間帯もありましたが、2014年2月2日から駅遠隔操作システム（現・お客さまサポートコールシステム）が導入され、インターホンを通して案内を受けることが可能になりました。多機能券売機、指定席券売機、コインロッカー、証明写真機、公衆電話、待合室などの設備が整っています。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は約16,943人です。開業以来、利用者は増加傾向にあります。

駅周辺：商業施設と住宅地の調和

駅西側には、大型スーパーマーケット、ホームセンター、郵便局などの商業施設が集中しており、周辺にはマンションや住宅地「八王子みなみ野シティ」が広がっています。駅と商業施設は、生活利便性の高い環境を形成しています。北側には国道16号へ接続する橋があり、周辺地域へのアクセスも良好です。

駅西側のバスターミナルは、傾斜地を利用した2階構造で、路線バス、スクールバス、無料送迎バスの停留所とタクシー乗り場が2階に、1階は駐輪場となっています。

駅東側は、開業からしばらくは空き地でしたが、2009年2月頃に大型マンションと雑居ビルが完成し、自家用車とタクシー用のロータリーが整備されました。東京工科大学の校舎もここから見えます。

バス路線

駅西口ロータリーにある「八王子みなみ野駅」停留所には、京王電鉄バス、京王バスが乗り入れています。東京工科大学、日本工学院八王子専門学校、山野美容芸術短期大学のスクールバスも利用可能です。

デザインのこだわり

駅ホームの乗車位置目標に描かれた青と緑の「〜」のようなデザインは、みなみ野シティの計画におけるシンボルマークです。

隣の駅

相原駅
* 片倉駅

ドラマのロケ地

ドラマ『美丘-君がいた日々-』で、主人公が駅前で電話をかけるシーンが撮影されました。

まとめ

八王子みなみ野駅は、計画都市と一体となった、利便性とデザイン性を兼ね備えた現代的な駅です。周辺の商業施設や住宅地と調和し、地域社会に貢献しています。

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