六甲バター

六甲バター株式会社の概要

六甲バター株式会社（ROKKO BUTTER CO., LTD.）は、兵庫県神戸市中央区坂口通に本社を持つチーズ及び乳製品の製造販売を行う企業です。みどり会の会員企業であり、三和グループに属しています。特に、Q・B・B（キュービービー）ブランドのチーズで広く知られており、現在、チーズの国内市場シェアでは第2位を誇っています。また、チーズ専業ブランドとしては日本国内でトップシェアを持っています。

会社沿革

この会社は1948年に平和油脂工業としてスタートし、初期はマーガリンの製造を行っていました。しかし1958年にオーストラリアから原料チーズを輸入し、プロセスチーズを製造販売することで一躍有名になります。このプロセスチーズは、全国に広まり、会社の名を広く知らしめるきっかけとなりました。

1960年には、世界初の個別包装スティックチーズを発売し、1971年には日本初のスライスチーズの販売を開始します。これにより、小口化された乳製品を提案するパイオニア的存在としての地位を確立しました。さらに、1972年にはベビーチーズを発表し、プレーン以外の種類も展開しています。

1988年には家庭用として手軽に楽しめるチーズフォンデュ「ふぉんじゅ亭」を発売し、これも長期にわたり提供されている商品です。同年にはデザート市場にも進出し、ベイクドチーズケーキを展開しました。1990年以降、スイスの名門チョコレートメーカーであるリンツチョコレートの国内総代理店としても活動しています。

バターは生産していない

本社名に「バター」とありますが、実際には創業以来バターの自社生産は行っていません。また、以前は委託生産品の販売のみを行っていたこともありましたが、今では主にマーガリンとチーズの製造を行い、2011年には売上比率の94.9%をチーズが占めるまでになっています。自社ブランドの他にも、大手スーパーマーケット向けのプライベートブランド製品の生産を手掛けており、学校給食にも多く採用されています。

経営活動と影響

六甲バターは、時代の変化に応じて製品を進化させ、消費者ニーズを捉えた商品展開を行っています。品質向上を目指し、ISO認証を取得するなど、企業の信頼性を強化しています。その結果、国内外での知名度を獲得し、ブランドの確立に成功しています。

広告活動

六甲バターは、2009年以降、全国のテレビ番組やラジオにおいてスポンサー活動を行っています。特に、ABCラジオの番組内でもスポンサーとしての役割を果たし、広告戦略に力を入れています。

このように六甲バター株式会社は、長い歴史を持つ乳製品メーカーであり、確かな品質の製品とともに、今後も消費者の期待に応えていく企業であると言えます。

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