加島駅

加島駅について

加島駅（かしまえき）は、大阪府大阪市淀川区加島三丁目に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅で、JR東西線に属しています。駅の番号はJR-H48です。この駅は、周辺の地名に「島」が多く使われていることを反映し、駅のシンボルは「青海波」という波紋のデザインで、そのカラーは明るい山吹色が特徴です。加島駅の南側は西淀川区に接しており、アクセスの面でも便利な立地にあります。

駅の歴史

加島駅は、1996年5月16日に駅名が決定し、仮駅名であった「竹島駅」からの変更が行われました。1997年3月8日にJR東西線の尼崎駅から京橋駅間が全線開通した際に開業し、同時にJスルーが導入されました。その後、2003年11月1日にはICカード「ICOCA」が利用可能となり、2011年3月8日には運行管理システムと接近メロディが導入されました。2018年3月17日には駅のナンバリングが始まり、2020年12月1日にはJR西日本交通サービスによる業務委託駅としての運営に移行しました。

駅の構造と設備

加島駅は、島式ホームを持つ地下駅で、ホームは2線あり、ホームの有効長は8両編成に対応しています。駅の改札口やコンコースは地下1階にあり、ホームは地下2階に位置しています。ホームはカーブ上にあり、管理は北新地駅が行っています。改札口は1箇所のみで、駅の出口は北口（淀川区加島側）と南口（西淀川区竹島側）の2つがあります。北口にはバスターミナルやロータリーも整備されていますが、南口は主に住宅地に面しており、駐輪場程度の設備しか設けられていません。南口の表示には「加島駅」という表記はなく、「竹島西口」および「竹島東口」となっています。

利用状況とダイヤ

加島駅の日中には、1時間あたり区間快速および普通電車がそれぞれ4本運行され、合計で8本が停車します。朝夕のラッシュ時には運行本数が増加し、通勤・通学において利便性が高い駅となっています。2021年度の1日平均乗車人員は8,150人に達しており、開業以降の乗客数は安定した推移を見せています。

駅周辺の環境

加島駅の開業以前は、周辺地域は鉄道空白地帯であり、大阪駅との間には多くの路線バスが運行されていました。駅開業後もバスの運行は続いていますが、以前より本数は減少しています。周辺には、大阪府立東淀工業高等学校や淀川加島郵便局、さらにはフクシマガリレイやIMVといった企業の本社が存在しています。

バス路線

加島駅の北口近くには「加島駅前」停留所、南口付近には「竹島三丁目」停留所が設置されています。どちらの停留所も大阪シティバスが運行しています。また、かつては阪急バスの路線もあったものの、2021年3月末までに全ての路線が撤退しました。現在は大阪シティバスがその役割を担っています。

その他の特徴

加島駅は、映画『交渉人 真下正義』にも登場しており、改札口のシーンではJスルーカードのステッカーが映り込むなど、地域の文化にも触れています。隣接する駅としては、御幣島駅と尼崎駅があります。加島駅は、大阪市内の特定都区市内制度における一部として位置付けられており、地域住民にとって重要な交通の拠点となっています。

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