北藤岡駅

北藤岡駅 (きたふじおかえき)

北藤岡駅は、群馬県藤岡市立石に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）八高線の駅です。高崎線との合流地点にあり、歴史的背景と地域住民の要望が深く関わっています。

歴史

1931年（昭和6年）：八高北線（現・八高線）の倉賀野 - 児玉間が開業。高崎線との分岐点に小野信号場が新設されました。
1961年（昭和36年）：国鉄の駅として開設され、旅客営業を開始。小野信号場を併合。駅建設費は地元が全額負担しました。
1987年（昭和62年）：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となりました。
2002年（平成14年）：ICカードSuicaの利用が可能になりました。

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅で、駅舎はありません。簡素な待合室のみが設置されています。高崎統括センター（高崎駅）が管理する無人駅で、簡易Suica改札機が設置されています。2019年7月には簡易自動券売機が撤去され、乗車駅証明書発行機に交換されたため、駅での乗車券購入はできなくなりました。無人駅であるため、いたずら対策として監視カメラが設置されています。

高崎線との合流地点に位置していますが、高崎線側にはホームがなく、八高線側のみにホームがあります。八高線の線路はホームの先で高崎線下り線に合流します。高崎線上り線から下り線への渡り線は、待避線としても機能しており、八高線列車（1〜3両）に比べて有効長が非常に長く、電化されています。

元々この場所には、高崎線と八高線を分ける小野信号場が設置されていました。小野信号場は当初高崎線所属でしたが、1952年以前に八高線所属に変更され、1961年の北藤岡駅開設と同時に駅構内に編入されました。

高崎線側に旅客設備はありませんが、信号扱いの関係で、高崎線列車の乗務員用運転時刻表には当駅が記載されています。新町駅からの距離は2.5kmです。ただし、高崎線の駅とは扱われないため、当駅 - 倉賀野駅間は八高線の地方交通線運賃が適用されます。八高線当駅以南と高崎線新町駅以南を乗り継ぐ場合、運賃計算上は倉賀野駅経由となり、7.2km分を折り返し乗車することになります。

定期ダイヤでは当駅を始発・終着とする列車は設定されていませんが、2019年の令和元年東日本台風の影響で一部区間が不通となった際には、高崎駅 - 当駅間で折り返し運転が行われました。

利用状況

群馬県統計年鑑によると、2000年度から2013年度の1日平均乗車人員は以下の通りです。2014年度以降の統計は非公表となっています。

　2000年度（平成12年度）：
　2013年度（平成25年度）：

駅周辺

駅周辺は比較的閑散としていますが、藤岡市北部の住宅地に位置しており、無人駅としては比較的利用客が多いです。2006年8月には、以前は吹きさらしだった自転車置き場に屋根が設置されました。駅周辺は再開発され、ロータリーが整備されています。

藤岡森郵便局
JA多野藤岡小野支店
チノー株式会社事業部
マックス藤岡工場
ぐんまみらい信用組合 藤岡研修センター
コープデリ藤岡センター
ワークマン藤岡立石店
横浜家系ラーメン翔屋 藤岡店
上州濃厚激辛うどん麺蔵
柏光レンタカー
山田うどん新町店
藤岡市めぐるん「北藤岡駅」停留所

高崎線新駅設置構想

地元住民からは、高崎線側にもホームを設置し、高崎線列車の停車・乗降を可能にすることが長年要望されています。しかし、採算面や藤岡市の財政状況から実現の見込みは立っていません。藤岡市は1973年に「高崎線北藤岡駅設置促進期成同盟会」を設置し、群馬県、当時の国鉄、JR東日本に要望を行ってきました。しかし、JR側から提示された新たな乗降者数3,500人、駅舎建設費用の負担などの条件を満たすことが難しく、同盟会は2006年に解散しました。解散後も藤岡市は「新駅設置の諸条件を満たすことは非常に厳しい状況」という見解を示しています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■八高線: 群馬藤岡駅 - 北藤岡駅 - 倉賀野駅
高崎線: 新町駅 - （北藤岡駅） - 倉賀野駅

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