北鯖江駅

北鯖江駅：ハピラインふくい線の拠点

北鯖江駅は、福井県鯖江市下河端町に位置する、ハピラインふくい線の駅です。1955年5月1日、国鉄北陸本線の駅として開業しました。当初は荷物扱いもしていましたが、1971年3月には廃止され、駅員無配置駅となりました。その後、1987年の国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となりました。2018年9月にはICOCAの利用が可能になり、利便性が向上しました。そして、2024年3月16日、北陸新幹線の金沢～敦賀間開業に伴い、ハピラインふくい線の駅へと生まれ変わりました。

駅構造と設備

北鯖江駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。開業当初からの駅舎は線路の東側に残り、ホームとは跨線橋で連絡しています。この跨線橋は駅の裏側にも伸びており、「西口」として利用されています。

無人駅として運営されていますが、北陸新幹線敦賀延伸までは、JR西日本金沢支社が福井県内で唯一「名誉駅長」を委嘱していました。これは、駅近隣に住む国鉄・JRの退職者を対象とした制度でした。駅舎にはトイレが設置されており、ホーム上にはICカードチャージにも対応した自動券売機があります。駅舎内には自動券売機はありません。また、駅舎側と西口側の2か所にICカード専用の簡易改札機が設置されています。

利用状況と周辺環境

2019年度の1日平均乗車人員は514人でした。近年は、地域住民の生活の足として利用されています。

駅周辺は東側が住宅地、西側には工場などが立地しています。東側には小さなロータリーがあり、両側には駐輪場と有料駐車場が整備されています。西側の駐車場は東側より広くなっています。

主な周辺施設として、東部工業団地、北陸自動車道北鯖江パーキングエリア、福井県動物愛護センター、アル・プラザ鯖江などがあります。

バス路線

北鯖江駅には、複数のバス路線が乗り入れています。

東口: 鯖江市のコミュニティバス「つつじバス」が運行しています。片上・北中山線は神明駅・公立丹南病院方面へのアクセスを提供し、ラケット型循環で北鯖江駅東口を2度経由します。

西口: 福井鉄道（福鉄バス）とつつじバスが乗り入れています。福鉄バスの鯖浦線は織田行き、かれい崎行き（平日運行）があり、つつじバスの神明線は神明駅または公立丹南病院発着の循環路線です。

隣の駅

ハピラインふくい線において、北鯖江駅の隣の駅は、鯖江駅と大土呂駅です。快速列車は北鯖江駅を通過します。

まとめ

北鯖江駅は、地域の生活に密着した駅として、長年にわたって利用されてきました。北陸新幹線の敦賀延伸を機に、ハピラインふくい線の一員として、新たな発展を遂げるものと期待されます。周辺の住宅地や工業団地、そしてバス路線との連携により、鯖江市の交通ネットワークにおいて重要な役割を担っています。今後も、地域の交通を支える拠点として、その役割を果たしていくでしょう。

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