区界駅

区界駅の紹介

概要

区界駅（くざかいえき）は、岩手県宮古市区界に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の山田線の駅です。標高744メートルにあり、山田線の最高地点に佇むこの駅は、東北地方で最も高所にある鉄道駅としても知られています。地域の自然に囲まれた静かな場所にあり、訪れる人々にほっとするような安らぎを与えています。

歴史

区界駅は1928年9月25日に開業しました。当初は終着駅として機能していましたが、1930年に松草までの延伸が行われたことで、途中駅となりました。この駅は長い歴史を持っており、1960年には小口扱いを除く貨物の取り扱いを完全に廃止し、1970年にはすべての貨物業務を終了しました。

1987年には国鉄分割民営化により、JR東日本の駅に生まれ変わりました。2015年には土砂流入災害の影響で営業を一時休止したものの、2017年には復旧工事が完了し、営業が再開されました。また、2018年には終日無人駅への移行が行われ、駅の構造も単式ホーム1面1線の地上駅に改築されました。

駅の構造

区界駅は単式ホーム1面1線を備えているシンプルな構造の駅です。かつては連査閉塞を採用しており、交換可能駅として機能していましたが、近年のCTC化の影響で現在は無人駅となっています。駅員は通常5時45分から20時45分まで勤務していましたが、無人化に伴い、駅の管理は盛岡駅に移されました。

利用状況

区界駅の利用状況は非常に少なく、2017年度の1日平均乗車人員はわずか1人でした。このように利用者が少ない背景には、地域特性として山間部に位置していることや自動車の所有率の高さが影響しています。昔は急行列車が夏季と冬季に臨時停車していた時期もありましたが、2019年には快速「リアス」が通過するようになり、普通列車のみが停車する駅となってしまいました。

駅周辺

区界駅周辺には、国道106号が通っており、便利な交通手段として機能しています。また、道の駅区界高原や岩手県北バス・川井地域バスの「区界」停留所も近くにあるため、他の地域へのアクセスも可能です。盛岡市立区界高原少年自然の家などの観光スポットも周辺にあり、自然との触れ合いが楽しめる環境です。

隣の駅

区界駅の隣の駅は上米内駅で、上米内駅との距離は25.7キロメートルです。この距離はJR東日本管内の在来線で最も長い距離となっています。

まとめ

区界駅はその歴史、立地、周辺の魅力から多くの訪問者に愛される特別な場所です。訪れる際には、ぜひその風情を感じながら、県内の自然や文化に触れてみてください。

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