南彦根駅

南彦根駅：滋賀県彦根市の東海道本線沿線にある駅

南彦根駅は、滋賀県彦根市小泉町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線の駅です。駅番号はJR-A14で、愛称である琵琶湖線にも含まれます。近隣の彦根駅と河瀬駅の中間に位置し、周辺地域住民の重要な交通拠点として機能しています。

歴史：開業から現在までの変遷

南彦根駅は1981年6月30日、国鉄東海道本線の彦根駅～河瀬駅間に新設されました。当初は旅客のみの取り扱いでしたが、1987年の国鉄分割民営化によってJR西日本の駅となりました。その後、1988年には琵琶湖線の愛称を使用開始。以降、駅周辺環境の整備や設備の充実が図られ、順次、駅前駐車場の開設（1990年）、自動改札機の導入（1998年）、エレベーターの設置（2002年）、ICOCA対応（2003年）などが行われました。近年では、駅自動放送の更新（2007年）、列車非常停止警報装置の運用開始（2010年）、接近メロディの導入（2015年）、駅ナンバリングの導入（2018年）、みどりの窓口の営業終了とみどりの券売機プラスの導入（2019年）など、利用者の利便性向上のための改良が続けられています。

駅構造：バリアフリー対応も施された地上駅

南彦根駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。駅舎内には美しいステンドグラスが設置され、温かみのある空間を演出しています。当初は2面4線への拡張用地が確保されていましたが、バリアフリー化を優先し、その一部を用いてエレベーターが設置されました。現在では、JR西日本交通サービスによる業務委託駅として運営されており、彦根駅が管理駅となっています。駅には自動券売機やみどりの券売機プラスが設置され、ICOCAなどのICカードも利用可能です。

ダイヤ：日中2本/時間、朝夕は増便

日中の時間帯は1時間あたり2本の電車が停車します。通勤・通学時間帯や、夕方以降は、利用者の増加に合わせて本数が増加する時間帯があります。

利用状況：地域住民の足として

南彦根駅の利用状況は、滋賀県統計書を参照ください。（具体的な数値は、情報が古いため省略）

駅周辺：住宅地と商業施設が共存

南彦根駅周辺は、住宅地が広がる落ち着いた環境です。東口には大型商業施設「ビバシティ彦根」をはじめ、複数の商業施設が立地し、西口にはホテルや商店などが点在しています。駅周辺には、行政機関や教育施設、工場なども存在し、多様な機能が混在したエリアとなっています。

西口周辺

彦根地方合同庁舎
ハローワーク彦根
滋賀労働局彦根労働基準監督署
彦根市スポーツ・文化交流センター（プロシードアリーナHIKONE）
彦根市立会館ひこね燦ぱれす
彦根自動車学校
彦根市消防本部
彦根市立城南小学校
城南保育園
パナソニック彦根工場

東口周辺

ビバシティ彦根
平和堂本部 HATOC
平和堂技能研修センター
滋賀中央信用金庫彦根営業部
国立印刷局彦根工場

アクセス：バスとタクシーが利用可能

南彦根駅には、湖国バスと愛のりタクシー（デマンドタクシー）が乗り入れています。駅西口と東口の両方に停留所があり、周辺地域へのアクセスを確保しています。愛のりタクシーは、一部路線で乗車または降車専用となっている場合があり、利用の際は注意が必要です。

バス路線

多賀線・平田線（彦根駅方面）
南彦根県立大学線（県立大学方面）
平田線（南彦根駅西口方面、平日朝1便のみ）
南彦根ベルロード線（彦根駅・ビバシティ方面）

タクシー路線

愛のりタクシーは、複数の事業者によって運行され、それぞれのエリアをカバーしています。詳細は各事業者の情報をご確認ください。

隣の駅

彦根駅
河瀬駅

参考文献

川島令三『【図説】日本の鉄道 東海道ライン 全線・全駅・全配線 第6巻 米原駅-大阪エリア』講談社、2009年
* 結解善幸『DJ鉄ぶらブックス 031 路線百科 東海道本線』交通新聞社、2020年

南彦根駅は、地域住民の生活に密着した駅として、これからも発展を続けていくことでしょう。

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