和寒町

和寒町（わっさむちょう）

和寒町は、北海道上川地方北部に位置する上川郡の町です。クロスカントリースキーが盛んで、数多くのトップ選手を輩出してきました。

地理

町の地形は、天塩川の支流であるマタルクシュケネブチ川の源流部、塩狩峠の麓に広がっており、名寄盆地の南端にあたる丘陵地が主体です。

気候

和寒町は、その寒さで全国的に知られています。冬の冷え込みは厳しく、最低気温が-30℃を下回ることも珍しくありません。過去には-41.2℃という記録的な低温を観測しています。

冷え込みのメカニズム

和寒町が特に寒い理由として、盆地特有の地形が挙げられます。一旦冷気が盆地に入り込むと、冷気湖を形成して気温の上昇を妨げ、周囲の山々が上空からの暖気の流入を阻むため、日中の気温も上がりにくくなります。

アメダス観測データ

和寒のアメダス観測データ（1977年11月以降）によると、最高気温の極値は36.8℃（2021年8月7日）、最低気温の極値は-36.8℃（1978年2月17日）です。年間を通じて冬日や真冬日が多く、夏日や真夏日も観測されますが、熱帯夜はありません。降水量は7月から12月にかけて多く、10月から3月にかけては雪または雨の日が多くなります。年間降雪量は745cmに達することもあります。

町名の由来

町名の由来は、アイヌ語の「ワッサム（wat-sam）」で、「オヒョウニレの木の・傍ら」という意味です。

歴史

1899年（明治32年）：鉄道（現在の宗谷本線）が和寒まで開通。
1915年（大正4年）：剣淵村（現在の剣淵町）から分立し、和寒村が誕生。
1952年（昭和27年）：町制施行、和寒町となる。
1999年（平成11年）：塩狩峠記念館が開館。

経済・産業

戦前は除虫菊の栽培が盛んでしたが、戦後は稲作が中心となりました。現在では、カボチャの作付面積が日本一であり、雪の下で保存する「越冬キャベツ」の生産も盛んです。また、キノコの産地としても知られています。

交通

鉄道：宗谷本線（塩狩駅、和寒駅）
バス：道北バス、和寒町営バス
高速道路：道央自動車道（和寒IC）
国道：国道40号

観光スポット

南丘森林公園：キャンプ場、カヌーが楽しめる貯水池
三笠山自然公園：モトクロスサーキット、キャンプ場、パークゴルフ場、こどもの国
塩狩峠記念館：三浦綾子旧宅
東山スキー場

イベント

三笠山夜桜まつり
どんとこい！わっさむ夏まつり
和寒神社例大祭
全日本玉入れ選手権
和寒東山スキー場ヒルクライムレース
南瓜の里わっさむパンプキンフェスティバル
かぼちゃランタンコンテスト
わっさむハロウィーン
* 元祖越冬キャベツの里わっさむ極寒フェスティバル（わっさむ冬まつり）

和寒町は、厳しい自然環境の中で育まれた豊かな農産物と、四季折々のイベントが魅力的な町です。

もう一度検索