和木町

和木町について

和木町（わきちょう）は、山口県本土の最も東に位置する自治体であり、玖珂郡で唯一残る町です。この町は地理的に見て、山口県と広島県の県境にある小瀬川の右岸に広がっており、南側は岩国市、北側は広島県大竹市と接しています。町の東部には町役場をはじめとした公共施設や交通、産業施設が集まっており、干拓地や埋立地を含む低地があります。一方で、瀬田地区や関ケ浜地区は主に山地です。

人口と住民施策

和木町は近年、人口が減少傾向にあり、これを食い止めるために町内での住宅建設に対する建設補助金や借入金への利子補給などが行われています。こうした施策は定住者を増やすことを目的としています。

地名の変遷

かつて和木村には3つの大字が存在していましたが、1979年には各大字ごとに住居表示が導入され、同名の町が設置されました。ただし、大字和木は全域が住居表示を施されたため、大字としては消滅しました。現在の町内には和木1丁目から6丁目、瀬田1丁目から4丁目、関ケ浜1丁目から2丁目などがあります。

産業

町の主要な産業は、優れた立地条件を生かした重化学工業です。このエリアは瀬戸内工業地域の一部とされ、三井化学岩国大竹工場やENEOS麻里布製油所が位置しています。工場からの税収入は町の財政を支え、子どもたちへの給食が無料で提供されるなど、地域に還元されています。しかし、町内にはガソリンスタンドが存在せず、これが「SS過疎地」とされています。

教育体系

和木町には町立の教育機関が数多く存在しています。特に、和木町立和木中学校や和木町立和木小学校、また幼稚園として和木町立和木こども園などがあります。ただ、町内には高等学校は設置されていません。過去には他の町立幼稚園もありましたが、現在は統合されています。

歴史的な背景

和木町は1889年に誕生し、初代村長の就任は同年6月11日です。1900年には小瀬川村から和木村へと分割され、その後さまざまな合併提案があったものの拒否され続けて今年まで来ています。1973年に町制が施行され、1979年には住居表示制度が導入されるなど確かな進展を遂げてきました。

交通の利便性

和木町の交通は充実しています。JR山陽本線が通る和木駅が町内に開業し、町民は岩国駅や大竹駅も利用します。道路に関しては、国道2号や県道が整備されており、主要な道路ネットワークを形成しています。また、いわくにバスや和木町コミュニティバスが運行され、町内の移動も可能です。

親善姉妹都市

和木町は恵庭市（北海道）と提携しており、1979年に正式な友好関係を結びました。この関係は1886年の集団入植に由来しています。

生活情報

町内の市外局番は0827であり、郵便番号は岩国郵便局に属しています。著名な出身者には俳優の正木慎也や平岡祐太、村重杏奈などがいます。町は自然環境が豊かで、歴史も深い場所です。

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