国道161号

国道161号（こくどう161ごう）について

国道161号は、福井県敦賀市から滋賀県大津市に至る一般国道です。この路線は、北陸・若狭地域と近畿圏、特に京阪神地域との重要な交通路の一つであり、琵琶湖の西岸を通ることで、多くの人々や物資の輸送を支えています。また、西近江路とも称され、地元住民にとっても欠かせない道となっています。

概要

国道161号は、敦賀市と大津市の両端で国道8号と接続し、さらに大津市では国道1号とも重複します。京都から敦賀までの距離が琵琶湖の東岸を通るルートよりも約25キロ[[メートル]]短く、交通利便性が大幅に向上します。NEXCO中日本の情報によれば、名神高速道路や北陸自動車道を経由する場合に比べ、所要時間が約10分短縮できるとされています（渋滞がない場合）。

琵琶湖西岸での高速道路の計画はありませんが、交通量の増加や大型車両の影響、さらには降雪時の交通問題に対応するために、バイパスの整備や現道の拡幅が段階的に行われています。

路線の詳細

国道161号の起点は敦賀市、終点は大津市にあり、重要な経過地点として高島郡マキノ町や今津町があります。全長は90.3 kmで、その内訳は福井県が16.8 km、滋賀県が73.4 kmとなっており、重用延長は8.4 kmです。実際に通行可能な延長は81.9 kmです。

歴史

国道161号は、1953年に二級国道161号敦賀大津線として初めて指定され、その後1965年に一般国道161号に改称されました。1966年には全線が直轄区間に指定され、以降もバイパスの開通や道路管理の移管が進められています。例えば、1989年に湖西道路が全線開通し、2012年には志賀バイパスが開通します。2021年には大津市で土砂崩れが発生し、長期間通行止めとなるなど、自然災害による影響も避けられませんでした。

道路状況

国道161号は、ほぼ全区間が整備された2〜4車線であり、大部分は快適に走行できます。しかし、敦賀市から高島市にかけては急勾配と急カーブが連続しており、交通量の多い国道としては線形が良好ではない部分があります。特に冬季は、積雪や路面凍結に注意が必要です。

高島市以南、大津市坂本までの約62 km区間は、片側1車線の道が多く、過去には多くの交通事故が発生しました。このため、その区間の安全対策も進められています。

バイパス

国道161号には、敦賀バイパスや金山バイパスなど数つのバイパスが接続しており、スムーズな交通を支えています。また、琵琶湖西縦貫道路、湖北バイパス、高島バイパスなどもこの国道と連携しています。

交通量と施設

国道161号は、平日24時間の交通量が高く、多くの車両が行き交います。道中には知内川大橋や百瀬川大橋といった橋梁、宇佐山トンネルなどのトンネルが設けられ、各所で交通の利便性が高まっています。また、道の駅も数か所あり、観光客にも利用されています。

このように、国道161号は地元住民だけでなく観光客にとっても欠かせない大切な道路であり、安全対策や整備が今後の課題となっています。

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