国道29号
国道29号について
国道29号（こくどう29ごう）は、兵庫県姫路市から鳥取県鳥取市までを結ぶ一般国道です。この道は、山陽地方と山陰地方をつなぐ重要な交通路として、古くから播磨地方から因幡地方へと通じる主要なルートを担当してきました。兵庫県内では因幡街道と呼ばれ、鳥取県内では若桜街道または播州街道と名付けられています。また、国道2号と国道9号に接続されており、陰陽連絡路線としての役割を果たしています。
路線データ
国道29号の起点は姫路市の上太田ランプで、ここで国道2号と接続しています。終点は鳥取市の南隈交差点で、国道9号や国道53号別線、国道373号別線と交差しています。
- 兵庫県: 69.3 km
- 鳥取県: 49.6 km
- - 実延長: 117.6 km
- 鳥取県: 48.3 km
歴史
この国道の起源は、1885年の内務省による国道22号の告示に遡ります。当初、姫路から鳥取までのルートは現在の29号とは異なり、龍野市からは現国道179号や国道373号、国道53号を通る形でしたが、1886年に現在のルートである戸倉峠経由の若桜往来に変更されました。
以下は国道29号に関連する主な歴史的な出来事の年表です:
- - 1920年: 旧道路法に基づき、旧22号は国道20号に認定される。
- - 1952年: 新道路法により、一級国道29号として指定施行される。
- - 1965年: 道路法改正により、一般国道29号として再指定施行される。
- - 1996年: 姫路西バイパスが開通。これにより起点が変更された。
道路の状況
国道29号には複数のバイパスが存在します。兵庫県内では姫路北バイパスや姫路西バイパス、鳥取県内では津ノ井バイパスや鳥取南バイパスが整備されています。これにより、交通の流れがスムーズになり、渋滞の緩和にも寄与しています。
交通とサービス
国道を通じる地域には、道路施設としていくつかの道の駅があります。兵庫県では「播磨いちのみや」や「みなみ波賀」、および「はが」が存在し、鳥取県では「若桜」と「はっとう」があります。かつては「道の駅山崎」も存在しましたが、2013年に廃止されました。
この国道はまた、地域の路線バス網ともしっかりと結びついています。神姫バスやウイング神姫、若桜町営バスなどがここを運行し、沿路の住民にとって不可欠な交通手段となっています。
地理
国道29号は、姫路市や揖保郡太子町、たつの市、宍粟市など兵庫県内を通過し、さらに鳥取県八頭郡若桜町や八頭郡八頭町、そして鳥取市を経由します。重要な自然の障壁である戸倉峠を越えることで、兵庫県と鳥取県が一体となった地域を形成しています。
国道29号は、その歴史と地理的条件から、多くの人々に利用されています。この道を通じて、地域の結びつきが強化され、経済的な活動が促進されています。
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