国際航業

国際航業株式会社について

国際航業株式会社は、東京都新宿区に本社を置く、空間情報コンサルティング企業です。最先端の空間情報技術を活用し、国土保全、防災・災害復興、行政支援といった社会インフラ整備から、民間ビジネスの業務効率化まで、幅広い分野で貢献しています。2023年12月からは、株式会社ミライト・ワンの完全子会社となっています。

歴史

国際航業の前身は、羽田空港などの施設管理を行っていた三路興業です。その設立から現在に至るまで、社名変更や事業分割、親会社の変更など、数々の変遷を経てきました。

1947年9月: 三路興業株式会社として設立。
1948年10月: 国際不動産株式会社に社名変更。
1954年5月: 国際航業株式会社に社名変更。
1961年10月: 東京証券取引所市場第二部に上場。
1972年2月: 航空機運航部門を分離し、共立航空撮影株式会社を設立。
1987年9月: 東京証券取引所市場第一部に指定替え。
2007年6月: 登記上の社名を「國際航業株式会社」から「国際航業株式会社」に変更。
2007年10月: 株式移転により、持株会社「国際航業ホールディングス」の完全子会社となる。
2008年: 不動産事業、環境ソリューション事業、文化財事業をそれぞれ分割。
2010年2月: 「グリーン電力証書発行事業者」に登録。
2011年: 東日本大震災の復興支援プロジェクトを強化し、復興支援本部を新設。沖縄県にデータセンターを開設。中国に現地法人を設立。
2015年: 国際環境ソリューションズ株式会社などを吸収合併。親会社が日本アジアグループ株式会社に変更。
2017年: 明治コンサルタント株式会社が子会社となる。
2021年: 親会社がカーライル・グループのジオホールディングスLPに変更。
2023年: 株式会社ミライト・ワンの完全子会社となる。

事業内容

国際航業は、以下の様な幅広い事業を展開しています。

空間情報コンサルティング: 測量、地図作成、地理情報システム（GIS）構築、データ解析など、空間情報に関するコンサルティングサービスを提供。
防災・減災: 防災計画策定、災害リスク評価、災害復旧支援など、防災・減災に関わるサービスを提供。
社会インフラ整備: 道路、橋梁、河川、上下水道などの社会インフラ整備における測量、設計、施工管理を支援。
行政支援: 自治体の都市計画、土地利用計画、公共施設管理などを支援。
民間ビジネス支援: 民間企業の事業活動における空間情報活用を支援。

関連企業

国際航業は、以下の様な関連会社を持っています。

明治コンサルタント株式会社
株式会社三郷ひまわりエナジー
株式会社AiNest
琉球国際航業株式会社
株式会社国際データプロダクションセンター
株式会社TDS
ThinkTron Limited（台湾）

問題点

国際航業は過去に、談合や不正行為に関与したことが問題視されています。

談合: 1999年と2001年に、公共事業における談合行為で排除勧告や課徴金納付命令を受けています。
不正: 2014年には、復興予算から約4300万円を不正に受給したことが会計検査院の指摘で判明しました。これは、福島第一原子力発電所事故による放射性物質拡散防止事業において、飛行機の金額や飛行時間を水増しして報告していたものです。


また、過去には日本道路公団のOBを受け入れていたことも指摘されています。

関連項目

光進事件: 1980年代後半に起こった、国際航業の乗っ取りを企図した事件。

外部リンク

* 国際航業 公式サイト

もう一度検索