大安寺駅

大安寺駅の概要

大安寺駅（だいあんじえき）は、岡山県岡山市北区大安寺中町にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の吉備線（桃太郎線）の駅です。駅番号はJR-U03で、特に地域に根付いた存在となっています。

歴史

大安寺駅の歴史は1914年（大正3年）にさかのぼります。この年の2月25日に仮停留場として開設され、1年後の1915年には正式に停留場に昇格しました。1925年には畳表問屋の間野氏によって、畳表の輸送を目的とした長いプラットフォームが新設されました。その後、1928年11月23日には正式な駅に昇格し、1944年には国有化されて国鉄吉備線の駅として運営されるようになりました。

1971年には荷物扱いを廃止し、簡易委託駅に変更されました。そして、1987年の国鉄分割民営化によってJR西日本の駅となりました。近年では、2007年にICOCA対応の簡易型自動改札機が設置され、ICカード「ICOCA」の利用が可能となり、交通利便性の向上が図られています。

駅の構造

大安寺駅は島式ホーム1面2線を有する地上駅であり、列車同士が交換可能です。両ホームは構内踏切で接続していて、岡山駅が管理する無人駅となっています。ICOCAおよびPiTaPaが利用できる駅で、待合スペースを兼ねた駅舎には簡易型自動改札機とICOCAホルダー付きの自動券売機があります。また、駅舎を出たところには男女共用の水洗トイレも設置されています。

のりば番号は存在しない形式で、旅客案内上では「総社方面」と「岡山方面」に分かれています。以前はのりば番号が定められていませんでしたが、愛称の制定に合わせて新たに設定されました。

利用状況

近年、大安寺駅の1日平均乗車人員の推移についても関心が寄せられています。岡山市内の住宅地が広がるこの周辺では、駅利用者にとってアクセスの良さが魅力の一つになっていると言えます。

駅周辺の環境

大安寺駅の周辺は主に住宅密集地であり、狭い道路が多いのが特徴的です。駅から約400メートル南側には岡山県道242号川入巌井線が通っており、周辺にはロードサイド型店舗も多く見られます。また、同名の岡山県立岡山大安寺中等教育学校は駅から1キロほど離れたところに位置しており、一般的には山陽本線の北長瀬駅からのアクセスが便利とされています。

周辺には博多総合車両所岡山支所（旧岡山新幹線運転所）、岡山市立大野小学校、岡山県岡山西警察署、岡山市西消防署などの公共施設も点在しています。また、大安寺や岩根山太然寺、エブリイ岡山大安寺店といった地元の名所も近く、利便性が高いエリアです。

隣接駅

大安寺駅の隣接駅には、桃太郎線（吉備線）の備前三門駅（JR-U02）と備前一宮駅（JR-U04）があります。

このように、大安寺駅は交通の利便性と地域の歴史が交差する重要な拠点として機能しています。

もう一度検索