大宮悌二

大宮 悌二（おおみや ていじ）

大宮悌二（1928年11月22日 - 1994年12月23日）は、日本の声優・俳優であり、東京都八王子市出身です。彼の最終的な所属事務所は東京俳優生活協同組合でした。

経歴

彼はアントン・チェーホフの『桜の園』を観て、役者を目指すことに決めました。元々、日本大学文理学部の英文科に進学しましたが中退し、1946年に演出研究所に入所しました。1949年まで在籍し、その後新協劇団に入団。1954年から映演プロで活動し、続いて劇団東演、劇団東芸を経て、1962年には劇団三期会に所属しました。その後も多くの劇団で活動し、最終的には劇団新演、劇団青俳、河の会に関わりました。
また、彼は日本芸能実演家団体協議会の福祉厚生委員会の委員長として、俳優の年金制度を確立するために力を尽くしました。

大宮は1994年12月23日の早朝、結腸癌により66歳で逝去しました。

人物

声の種類はバリトンで、特技には演芸や剣道（3段）があります。彼自身は、声優や俳優になっていなかった場合、ジャーナリストとしての人生を想像していたそうです。

主な出演作品

テレビドラマ

大宮は数多くのテレビドラマに出演しており、その中でも、1967年の『三匹の侍』や1968年の『戦え! マイティジャック』などが知られています。さらに、NHKの大河ドラマシリーズにも数回出演し、特に『竜馬がゆく』『徳川家康』等には重要な役どころで登場しました。

テレビアニメ

1963年に放送された『鉄腕アトム』では校長先生を演じた他、1970年代には『巨人の星』や『ハクション大魔王』など数多くのアニメに関わりました。特に、『ドラえもん』や『科学忍者隊ガッチャマン』などの人気作品において、多くのキャラクターに声を当て、視聴者に親しまれました。

劇場アニメ

劇場アニメにも多数出演し、1978年の『科学忍者隊ガッチャマン』ではアンダーソン長官役を演じ、1981年の『ドラえもん ぼく、桃太郎のなんなのさ』では鬼の役を担当しました。

吹き替え

俳優としても多くの吹き替え作品に参与し、特にエアポート'77や007シリーズなど、海外映画の重要なキャラクターに声をあてました。

最後に

大宮悌二は、声優・俳優としての活動に加え、芸能界の福祉向上に尽力した人物としても知られています。彼の残した業績と作品は、今でも多くの人々に愛されています。

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