大池遊園駅

大池遊園駅の概要

大池遊園駅（おいけゆうえんえき）は、和歌山県紀の川市貴志川町長山に位置する和歌山電鐵貴志川線の駅です。駅番号は11であり、大池遊園の最寄り駅として利用されているこの駅は、和歌山市、海南市、紀の川市が接する位置にあります。

歴史

この駅の歴史は1933年にさかのぼります。当初の位置は現在の駅から200メートルほど和歌山駅寄りにありました。1971年には駅名が「おおいけゆうえんえき」から「おいけゆうえんえき」に変更され、この変更は地元住民の発音に基づいたものです。主な歴史的な出来事を以下にまとめます。

• - 1933年（昭和8年）8月18日: 和歌山鉄道の伊太祁曽駅から貴志駅への延伸に伴い開業。
• - 1957年（昭和32年）11月1日: 和歌山電気軌道との合併により同社鉄道線の駅としての運営が開始。
• - 1961年（昭和36年）11月1日: 南海電気鉄道との合併が行われ、同社貴志川線の駅としての役割を担う。
• - 1998年（平成10年）: 古い駅舎が撤去され、無人駅として運営が続けられる。
• - 1999年（平成11年）5月7日: 駅名の読みが「おおいけゆうえんえき」から「おいけゆうえんえき」に変更される。
• - 2006年（平成18年）4月1日: 和歌山電鐵への継承により、現在の貴志川線の駅となる。

駅の構造

大池遊園駅は島式ホーム1面2線を有し、最近では使用されていない1線が撤去されたため、現在は1面1線のホームとなっています。駅舎は1998年に取り壊され、現在は無人駅として運営されています。そのため、自動券売機や自動改札機は設置されておらず、スルッとKANSAIカードも使用できません。

以前は桜のシーズンになると花見客のために駅員が配置されていましたが、今ではそのようなサービスも行われていません。ホーム南側には木造の「乗客待合室」と記された建物がかつて存在していましたが、現在は取り壊されています。トイレは駅構外に設置されています。

利用状況

2020年度のデータによれば、この駅の日々の平均乗降人員は113人でした。これまでの各年度の乗降人員の推移は、地域の利用状況を示す重要な指標となっています。

駅周辺

大池遊園駅周辺は、紀の川市、和歌山市、海南市の境目に位置しています。この駅の近隣には大池という池が広がっており、春は1,000本以上の桜が咲き誇ることで有名です。この地域は、屋形船の運航など、多くの観光客が訪れるスポットとしても知られています。さらに、鶏冠山などの自然も楽しめる場所となっており、観光名所としての魅力が増しています。周囲には団地も点在しており、地域住民の日常的な利用も見受けられます。

最後に

大池遊園駅は、長い歴史と自然が交差する場所であり、春の桜のシーズンには多くの人々が訪れ、地域の交流の場として親しまれています。利用者の少ない無人駅ではありますが、周辺の景観や歴史を楽しむ機会を提供し続けています。特に桜の時期には、地域の人々が集まり、賑わいを見せる特別なスポットとしても知られています。

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