大西卓哉

大西卓哉（おおにしたくや）

1975年、東京都に生まれた大西卓哉氏は、日本の宇宙飛行士であり、宇宙航空研究開発機構（JAXA）に所属しています。彼は、そのキャリアを旅客機のパイロットとしてスタートさせ、その後、宇宙飛行士という新たな道を切り開きました。

パイロットから宇宙飛行士へ

大西氏は、目黒区立宮前小学校、聖光学院中学校・高等学校を経て、東京大学工学部航空宇宙工学科を卒業しました。1998年には全日本空輸に入社し、ボーイング767型機の副操縦士として、国内外のフライトに携わりました。パイロットとしての経験は、彼の卓越した操縦技術と判断力を培いました。

2009年、大西氏はJAXAの第31期宇宙飛行士訓練生に選抜されました。この選抜は、従来の科学者や技術者だけでなく、宇宙船の船長となる人材を求める意図で行われました。大西氏は、油井亀美也氏と共に選ばれ、現役パイロットとしての経験が評価されたことを示しています。また、医師の金井宣茂氏も補欠として選ばれました。

宇宙飛行士としての活動

2011年、基礎訓練を終えた大西氏は、JAXA宇宙飛行士として認定されました。同年10月には、NASAの極限環境ミッション運用訓練（NEEMO15）に参加し、海底での活動を経験しました。2013年には、国際宇宙ステーション（ISS）の第48/49次長期滞在員に任命され、宇宙での活動に向けて準備を進めました。

2016年7月7日、大西氏は、ロシアのアナトリー・イヴァニシン氏、アメリカのキャスリーン・ルビンズ氏と共に、ソユーズMS-01宇宙船でカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。ISSに到着後、約4ヶ月間の滞在中に様々な実験やミッションを実施し、10月30日に地球に帰還しました。

宇宙滞在中、大西氏は出身校である聖光学院中学校・高等学校の生徒たちと交信し、祝福のメッセージを送りました。また、学校の校旗を宇宙に持参したことも明かしています。帰還後には、同校を訪問し、生徒たちと交流を行いました。

大西氏の宇宙への貢献

大西卓哉氏の宇宙飛行士としての活動は、日本の宇宙開発にとって大きな貢献となっています。パイロットとしての経験を活かし、宇宙ステーションでのミッションを成功させたことは、次世代の宇宙飛行士への道を開くものとなるでしょう。彼の活動は、多くの人々に夢と希望を与え、宇宙への関心を高める原動力となっています。

関連事項

宇宙航空研究開発機構（JAXA）
宇宙飛行士
聖光学院中学校・高等学校
油井亀美也（同期の宇宙飛行士訓練生）
山崎直子（大学の先輩の宇宙飛行士）
若田光一（日本航空出身の宇宙飛行士）
津田雄一（大学の同期）
第48次長期滞在
宇宙なんちゃら こてつくん

外部リンク

大西卓哉:JAXAの宇宙飛行士 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA（国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者）

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