大谷向駅

大谷向駅について

大谷向駅（だいやむこうえき）は、栃木県日光市今市に位置する東武鉄道鬼怒川線の駅です。この駅は、日光街道や例幣使街道、さらには会津西街道の今市宿を構成する7町の一つである「大谷向」に由来しています。駅番号は「TN 51」となっています。

歴史的背景

大谷向駅は、1917年1月2日に下野軌道の「大谷向今市駅」として開業しました。その後、1919年には「大谷向駅」に改称され、1921年には下野電気鉄道の一部となりました。しかし、1927年11月には一時廃止を迎えます。1931年に再開業し、1943年には東武鉄道に買収され、現在に至っています。

1973年には駅が無人化され、乘車券は駅前の商店で購入できるようになりました。そして、2017年には特急「リバティきぬ」と「リバティ会津」を停車させることとなり、同年10月には上下のホームが国の登録有形文化財として認定されました。ところが、2022年には再びその特急停車が取りやめとなりました。

駅の構造と設備

大谷向駅は相対式ホームを2面持つ地上駅で、その主な駅舎は新藤原方面のホーム側に位置しています。下今市方面のホームとは跨線橋で繋がり、ホームには東口出入口が設けられています。現在、駅には駅員が配置されておらず、乗車券は駅前の商店で購入する形となっています。

また、下りホームと上りホームは独特の外観を持ち、玉石積盛土式の特徴が見られます。これらの構造物は鬼怒川線の近代化を物語るものとして重要であり、別々に2件の国の登録有形文化財に認定されています。

利用状況

2023年度の平均乗降人員は141人となっており、過去数年間の推移も注目されています。この数字は駅の利用状況を示す重要な指標となっています。

駅周辺の施設

大谷向駅の周辺にはいくつかの重要な施設があります。今市大谷向郵便局や今市警察署、日光市立今市第二小学校、本敬寺、そして大谷川が近くにあります。また、国道121号が近接しており、日光交通や日光市営バスの「大谷向駅前」停留所も駅の近くに設けられています。さらに、ヤオハン今市店も周囲にあり、利用者にとって便利な環境が整っています。

隣接駅

大谷向駅の隣には下今市駅（TN 23）や大桑駅（TN 52）があります。これらの駅とのアクセスも良好で、地域の交通の要として機能しています。

まとめ

大谷向駅は、長い歴史を持ちながら地域に密着した役割を果たしており、様々な背景や文化財、周辺の施設が魅力的なポイントです。訪れることで多くの発見があるかもしれません。

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