天応駅

天応駅について

天応駅（てんのうえき）は、広島県呉市天応塩谷町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）呉線の駅です。駅番号はJR-Y10で、地域の交通の要所として多くの乗客に利用されています。

歴史

この駅は1903年12月27日に開設され、当初は官設鉄道の一部として機能していました。その後、1904年に山陽鉄道に貸渡されましたが、1906年に再び官設鉄道の駅として扱われるようになりました。線路名称が制定される1909年には、呉線に所属することが決まりました。
1963年には貨物取扱が廃止され、1970年には業務委託駅に移行し、これにより荷物の取り扱いも終了しました。1987年には国鉄の分割民営化に伴い、JR西日本の駅として新たなスタートを切りました。

その後、2004年には窓口の営業時間に関して閉鎖時間帯を設け、2007年にはICOCAに対応した簡易型自動改札機が設置され、ICカード「ICOCA」の利用が可能となりました。しかし、2018年には無人駅となり、同年7月には平成30年7月豪雨の影響で営業を一時休止しました。その後、9月には運転が再開されました。

駅構造

天応駅は、1面2線の島式ホームを持つ地上駅で、列車同士の交換が可能です。駅舎は1903年に設計された木造建築で、外観は変わっているものの、歴史を感じさせる雰囲気があります。駅舎は線路の東側に存在し、ホームへは跨線橋を通じてアクセスします。
駅は無人化され、自動券売機が設置されています。また、ICOCAが利用できるため、通勤や観光の際のアクセスがさらに便利になっています。自動改札機は簡易式ですが、利用者にとっては特に不便を感じることはないでしょう。改札内には 男女別の水洗トイレも完備されています。

利用状況

呉市の統計書によれば、近年の天応駅の1日平均乗車人員は時期によって異なりますが、駅の利用は一定の需要に応じて維持されています。出退勤や観光客の利用も考慮すると、地域にとって重要な交通機関であると言えます。

駅周辺

天応駅の正面には国道31号があり、その向かいには中国化薬の本社があります。駅の近くにある桟橋からは、江田島工場への中国化薬専用船が運航されており、地元企業の動脈としても機能しています。
また、広島呉道路天応東ICへのアクセスも良く、周囲には呉市役所の天応支所や広電バスの「汐見町」停留所もあり、公共交通機関の利用が便利です。

隣の駅

JR西日本の呉線において、天応駅の隣はかるが浜駅（JR-Y11）で、さらにその隣には呉ポートピア駅（JR-Y09）があります。快速列車は通過しますが、普通列車はこの駅に停車し、地域コミュニティの重要な役割を果たしています。

天応駅は、歴史的背景と地域との繋がりが強い駅であり、通勤や観光の拠点として多くの人々に利用されています。

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