女鹿駅

女鹿駅：山形県最北端の小さな駅

女鹿駅は、東日本旅客鉄道（JR東日本）羽越本線沿線に位置する、山形県最北端の駅です。飽海郡遊佐町吹浦地区にあり、その静かな佇まいは、地域の自然と調和しています。

歴史と変遷

女鹿駅の起源は、1962年10月30日に開業した国鉄女鹿信号場まで遡ります。その後、1987年4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅へと昇格しました。2010年4月1日には、管理駅が象潟駅から羽後本荘駅に変更されています。そして、2016年3月には、現在の新しい駅舎が供用を開始しました。近年では、2024年10月1日よりえきねっとQチケのサービスも開始しており、利用者の利便性向上にも努めています。

駅舎と構造

女鹿駅は、単式ホーム1面1線と、使用されていない副本線1線を有する地上駅です。かつては相対式ホーム2面2線の規模でしたが、駅舎とは反対側の旧2番線ホームは撤去され、現在に至ります。無人駅であるため、有人窓口等の設備はありません。新しい駅舎は、地域に溶け込むようなデザインで、シンプルながらも清潔感のある造りとなっています。

利用状況とアクセス

女鹿駅の利用状況は、他の多くの地方駅と同様に、利用客数が少ないのが現状です。2000年度から2004年度にかけての1日平均乗車人員は、資料によると減少傾向を示していました。駅周辺は、国道7号バイパスに近く、駅前には車寄せや駐輪場といった設備はありません。駅舎から少し歩くと、バイパスを挟んで民家が数軒ある程度で、女鹿地区の集落中心部からはやや離れた場所に位置しています。そのため、公共交通機関を利用する際には、時間や接続を十分に確認する必要があります。アクセスルートは、国道7号（吹浦バイパス）や国道345号が主要な道路となります。

停車列車と周辺環境

停車する列車は、酒田と秋田間を運行する普通列車の一部のみで、朝の上り2本、昼と夕方の計4本（計6本）が停車します。多くの列車は通過するため、利用にあたっては、事前に時刻表等で確認する必要があります。駅周辺には、三崎公園などがあります。駅舎の近くには、生活に密着した施設は少なく、静かで落ち着いた雰囲気です。

隣の駅

女鹿駅に隣接する駅は、下り方向が小砂川駅、上り方向が吹浦駅です。

まとめ

女鹿駅は、歴史と自然に囲まれた、小さな無人駅です。利用客数は少ないものの、地域住民にとって重要な交通手段であるとともに、歴史を感じさせる存在でもあります。簡素ながらも機能的な駅舎と、周辺の静かな環境は、旅の途中に立ち寄る価値のある場所と言えるでしょう。アクセス方法や列車時刻には注意が必要ですが、この駅を訪れることで、山形県の自然と歴史に触れることができるでしょう。

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