学年誌

学年誌とは

学年誌とは、幼稚園などの就学前[[教育]]から、小学生、中学生、高校生といった特定の学年を対象とした学習雑誌のことです。対象学年を絞り込んでいる点が大きな特徴と言えるでしょう。

学年誌の構成

学年誌の誌面構成は、時事的な話題、漫画、読み物、そして学習・教育コーナーなどが中心です。特に、学習・教育コーナーが含まれていることで、娯楽中心の少年[[雑誌]]と比較して、雑誌の購入決定権を持つ保護者からの支持を得やすい傾向にありました。

学年誌の衰退

1980年代後半以降、小学生向けの雑誌は、学年別の雑誌から、トイホビーを扱う児童向け漫画雑誌や、女児向けのファッション[[雑誌]]といったジャンル別の雑誌が人気を集めるようになりました。さらに、少子化の影響も重なり、学年誌は徐々に衰退していきました。

小学館の学年別学習雑誌も、2000年代に入ると、小学校低・中学年向けには「ベイブレード」や「甲虫王者ムシキング」、「オシャレ魔女♥ラブandベリー」といった玩具やコンピュータゲームとのタイアップ記事を掲載するようになりました。また、小学校高学年向けには、アイドルを軸に、政治問題、社会問題、就職問題、2ちゃんねるといった時事問題まで取り上げるなど、時代の変化に対応しようと試みました。

しかし、『小学五年生』『小学六年生』が2009年度末で休刊となり、その後も2011年度に『小学三年生』『小学四年生』、2016年度末には『小学二年生』が休刊しました。2017学校年度時点で、小学館が発行する学年誌は『小学一年生』と、未就学児向けの『幼稚園』『学習幼稚園』のみとなっています。なお、『小学二年生』の後継として、小学校全学年向けの学習誌『小学8年生』が創刊されています。

小学校中・高学年向けの定番雑誌であった学研の科学と学習も、2009年度末をもって全学年が休刊となりました。

かつては講談社も学年誌『たのしい一年生～六年生』を発行していましたが、1962年度で休刊しています。現存する4～6歳の未就学児向け雑誌である『たのしい幼稚園』の誌名は、学年誌時代の名残です。2006年度には、『たのしい一年生』が『入学準備 小学一年生』と誌名を変え、年長児向けの小学校入学準備雑誌として事実上復刊したこともありました。

1970年代には小学生中学年向けにまで対象を拡大していた旺文社も、中学生向け雑誌を1991年に廃刊し、学年誌から撤退しました。中学生・高校生を対象とした学年誌としては、長年、旺文社の「中○時代」「高○時代」と学研の「中○コース」「高○コース」がライバル誌として知られていました。

学年別ではありませんが、家の光協会が発行する小学生の全学年向け雑誌である『こどもの光』→『ちゃぐりん』は、娯楽性を追求することなく、『小学8年生』と同様の学習誌路線を堅持しています。

このように、学年誌は時代の変化とともに形を変えながら、子どもたちの成長をサポートしてきました。

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