宇都宮市スケートセンター

宇都宮市スケートセンター

宇都宮市スケートセンターは、栃木県宇都宮市城南三丁目に位置する屋内スケートリンクです。指定管理者制度に基づき、現在はオーエンスが管理運営を行っています。2021年度には43,633人もの利用者が訪れ、市民のスポーツ活動を支える重要な施設となっています。

概要

栃木県内では、スケート場は日光市に集中していますが、宇都宮市スケートセンターは日光市以外に立地する唯一のスケート場として、その存在意義を高めています。

施設は屋内全天候型で、リンクの広さは1,800平方メートル（30m×60m）を誇ります。フィギュアスケート、アイスホッケー、スピードスケートなど、様々なスケート競技に対応しており、H.C.栃木日光アイスバックスが練習場として利用することもあります。また、宇都宮市を拠点とする社会人アイスホッケーチーム「宇都宮ファルコンズ」も活動拠点の一つとしています。

スケートリンクとしての利用期間は、例年10月1日から翌年5月15日までです。夏季期間（6月1日～8月31日）は、屋内運動場として開放され、卓球、バドミントン、フットサルなど、様々なインドアスポーツを楽しむことができます。2019年8月11日には、「JFAファミリーフットサルフェスティバル」が開催されました。

利用料金は有料ですが、宇都宮市に在住または在学する高校生以下は無料で利用できます。市内の小学生は6年生の時にスケート教室を受講する機会があり、スケートに親しむきっかけとなっています。また、宇都宮市民の日である4月1日には無料開放され、多くの市民が訪れます。

歴史

現在の宇都宮市スケートセンターが建設される以前は、1969年11月22日に開場した宇都宮市営御本丸スケート場（宇都宮御本丸スケート場）がありました。このスケート場は、宇都宮城跡の御本丸公園（現在の宇都宮城址公園）に位置し、リンクの大きさは南北26m×東西61mでした。スケート教室も開講され、1970年には4日間でスケート技術を習得しようと130人の主婦が参加したという記録が残っています。また、市内の小学校でもスケート教室が開かれ、「宇都宮市小学校スケート競技大会」が開催されるようになりました。1982年には、第37回国民体育大会冬季大会スケート競技会フィギュアスケートの会場にもなりました。

御本丸スケート場は老朽化のため1987年3月に閉鎖され、1994年11月12日に現在の宇都宮市スケートセンターが開場しました。2013年には指定管理者がオーエンスに決定し、管理運営体制が変更されました。2017年1月には、平成28年度全国高等学校総合体育大会・第66回全国高等[[学校スケート選手権大会フィギュア競技]]が開催されました。

長年親しまれてきた宇都宮市小学校スケート競技大会は、参加者数の減少などを理由に2023年1月27日をもって終了しました。最後の大会には77人の児童が出場し、歴史に幕を閉じました。

アクセス

宇都宮市スケートセンターは、宇都宮市の中心市街地から南へ約5km、雀宮駅から北へ約2kmの場所に位置しています。

バス: 宇都宮駅のバス乗り場から関東自動車の「雀宮・石橋」行きに乗車し、「航空学校前」または「東横田入口」バス停で下車後、徒歩約10分。
タクシー: 宇都宮駅から約20分。
* 自家用車: 東北自動車道鹿沼ICから約25分。150台分の駐車場を完備。

また、台風などの風水害による浸水が予想される場合には、車両退避場所として市民に開放されます。

城南3丁目遺跡

宇都宮市スケートセンターの敷地内からは、古墳時代から中世にかけての古墳や集落跡である「城南3丁目遺跡」が発見されています。1992年の試掘調査で竪穴建物らしきものが確認され、1993年の本格的な調査の結果、古墳2基、平安時代の竪穴建物跡6棟、掘立柱建物跡2棟、中世の竪穴建物跡4棟、掘立柱建物跡15棟が発見されました。

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