宮前平

宮前平の概要

宮前平（みやまえだいら）は、神奈川県川崎市宮前区の中部に位置する町名です。宮前平一丁目から三丁目までの区域で構成され、住居表示は未実施です。面積は約0.597平方キロメートルで、矢上川を谷底とする丘陵地に広がっています。多摩田園都市の一部として開発され、住宅地としての性格が強いですが、宮前区役所をはじめとする行政機関も多く集まっています。また、宮前平駅周辺には商業施設も立地しており、生活利便性の高いエリアとなっています。

地理と位置関係

宮前平は宮前区のほぼ中央に位置し、北から東にかけて宮崎、南は尻手黒川道路を境に馬絹や小台、西は土橋と隣接しています。これらの町域は全て宮前区内であり、宮前平は区境や市境には面していません。

地価の状況

2024年1月1日の公示地価によると、宮前平3丁目10番3の地点で、住宅地の地価は1平方メートルあたり41万7000円となっています。

歴史

江戸時代以前、宮前平は矢上川沿いの湿田地帯でした。明治時代以降、土地改良が行われましたが、戦時中には高台が軍に接収され、高射砲陣地として使用されました。戦後、多摩田園都市開発の一環として宅地化が進められ、宮前区の発足に伴い区役所などの行政機関が設置されました。

歴史の詳細

明治以前: 土橋村と馬絹村の一部でした。
1889年: 土橋村や馬絹村などが合併し、宮前村が成立。大字として土橋、馬絹となりました。
1938年: 宮前村が川崎市に編入されました。
1940年: 土橋、馬絹の一部が軍用地として接収されました。
1951年: 軍用地が解放され、大字宮崎となりました。
1966年: 東急田園都市線が開通し、宮前平駅が設置されました。
1972年: 土地区画整理により、宮崎の一部が宮前平一丁目～三丁目となり、川崎市が政令指定都市に移行。宮前平は高津区に属しました。
1979年: 宮前平が地価上昇率日本一を記録しました。
1982年: 高津区から宮前区が分区し、宮前平は宮前区となりました。
1985年: 宮前消防署が設置されました。
1986年: 宮前警察署が設置されました。

地名の由来

宮前平の地名は、域内に設置された宮前平駅に由来します。駅名は、川崎市に合併される前の宮前村の名称と、国鉄の同名駅との区別するために「平」の字を付けたものとされています。

世帯数と人口

2024年6月30日現在、宮前平の世帯数は7,468世帯、人口は17,989人です。

学区

宮前平の市立小中学校の学区は以下の通りです。

小学校: 川崎市立富士見台小学校、川崎市立宮前平小学校
中学校: 川崎市立宮前平中学校

事業所

2021年現在、宮前平には192の事業所があり、従業員数は1,595人です。

交通

鉄道

東急田園都市線: 宮前平駅が所在し、主要な交通手段です。
武蔵野南線: 地下を通過していますが、駅設備はありません。
川崎縦貫高速鉄道: 計画は廃止されました。

バス

東急バスと川崎市交通局により、宮前平駅から各方面へのバスが運行されています。

道路

尻手黒川道路: 東名川崎インターチェンジや臨海部を結ぶ幹線道路です。

主要施設

行政施設

宮前区役所
宮前保健所
宮前警察署
宮前消防署
宮前文化センター
宮前市民館
宮前図書館

金融機関

城南信用金庫宮前平支店
川崎信用金庫宮前平支店
川崎宮前平郵便局

教育機関

川崎市立富士見台小学校
川崎市立宮前平小学校
川崎市立宮前平中学校

その他

* 日本郵便 宮前郵便局（郵便番号 216-0006）

警察

町内の警察管轄区域は、宮前警察署の管轄となります。

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