富海駅

富海駅 (とのみえき) の概要

富海駅は、山口県防府市大字富海に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）山陽本線の駅です。その難読な駅名から、鉄道ファンや旅行者の間で広く知られています。この駅は、地域の交通を支える重要な役割を担っており、長年にわたり地域住民に利用されてきました。

歴史

富海駅は、1898年（明治31年）3月17日に山陽鉄道の延伸に伴い開設されました。当初は一般駅として開業し、その後、国有化を経て現在のJR西日本の駅となりました。歴史を振り返ると、貨物や荷物の取り扱いが行われていた時代もありましたが、時代の流れとともに廃止されています。以下に、富海駅の主な歴史をまとめます。

1898年（明治31年）3月17日：山陽鉄道徳山駅 - 三田尻駅（現・防府駅）間延伸時に開設。
1906年（明治39年）1[[2月1日]]：山陽鉄道の国有化により、官営鉄道の駅となる。
1909年（明治42年）10月12日：線路名称制定。山陽本線所属となる。
1962年（昭和37年）9月1日：貨物取扱廃止。
1984年（昭和59年）2月1日：荷物扱い廃止。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道（JR西日本）の駅となる。
2023年（令和5年）2月18日：開業時から使用されてきた旧駅舎の使用終了。
2023年（令和5年）4月1日：ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。

駅構造

富海駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅で、無人駅として運営されています。駅舎は新山口方面行きの1番ホーム側にあり、徳山方面行きの3番ホームへは跨線橋で連絡しています。2本のホームの間には中線がありますが、この中線は列車の入線に使用されません。駅舎に隣接して便所が設置されているほか、郵便ポストと自動販売機も設置されており、利用者の利便性が考慮されています。

ホームには、乗降場所を示す番号標は設置されていませんが、駅舎内の構内案内図では、1番線と3番線が使用されています。

利用状況

富海駅の利用状況は、1日平均の乗車人員で把握できます。具体的な数値は変動する可能性がありますが、駅が地域住民の日常的な交通手段として利用されていることがわかります。

駅周辺

富海駅は、旧富海村の中心部に位置しており、三方を山に、南を海に囲まれた自然豊かな場所にあります。防府市の中心部からは少し離れた場所に位置しています。駅周辺には、以下のような施設や観光スポットがあります。

富海海水浴場：南沙織や森高千里が歌った「17才」の歌詞に登場する「誰もいない海」のモデルになった場所と言われています。夏には多くの海水浴客で賑わいます。
大平山：山頂まで徒歩約2時間30分で登ることができ、ハイキングを楽しむことができます。
富海郵便局：地域住民の生活に欠かせない郵便サービスを提供しています。
防府市立富海中学校、富海小学校：地域の子供たちが通う学校です。
ほうふ春日神社：地域の信仰の中心となる神社です。
国道2号、西国街道（旧山陽道）：主要な交通路として利用されています。

隣接駅

富海駅の隣接駅は以下の通りです。

西日本旅客鉄道（JR西日本）

■山陽本線
戸田駅 - 富海駅 - (貨)防府貨物駅 - 防府駅

まとめ

富海駅は、その歴史と周辺の自然豊かな環境が魅力の駅です。難読駅名であることや、海水浴場のモデルになったことで、多くの人に知られる場所となっています。地域住民の足としてだけでなく、観光地としての役割も担っています。

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