小林まさひろ

小林まさひろ：多彩な才能で彩られた人生

小林まさひろ（1953年9月15日 - 2016年6月22日）は、お笑い芸人、俳優、そしてふぐ料理人と、多彩な顔を持つ人物でした。横浜市鶴見区出身で、本名も同じ小林正弘。その波瀾万丈な人生を辿ります。

デビューからザ・ハンダース時代

1972年、TBSのバラエティ番組『ぎんざNOW!』の素人コメディアン道場でデビューを果たします。1975年には、渡辺プロダクションからザ・ハンダースを結成し、リーダー格として活躍しました。しかし、デビュー時のプロモーションにおけるメンバーの不祥事の責任を取り、グループを脱退しています。

俳優としての活動

ザ・ハンダース脱退後は、テアトルド・ポッシュに移籍し、俳優として活動の幅を広げます。映画『の・ようなもの』では落語家役、映画『金魂卷』では主役の医師役を演じました。また、フジテレビのドラマ『ただいま放課後』では、たのきんトリオと共に高校生役を演じるなど、多くの作品に出演しました。

ふぐ料理人への転身

結婚を機に芸能界を引退し、ふぐ調理師の免許を取得。1985年からは、東京都赤坂でふぐ料理専門店「参虎」を開店し、店主兼専任ふぐ調理師として腕を振るいました。50歳を過ぎてからは、ボクシングの親父大会に出場し、シルバー・ウエルター級チャンピオンになるなど、オヤジファイターとしても活躍しました。

ザ・ハンダース再結成と晩年

2010年には、箱根天成園で行われたザ・ハンダースの一日限りのコンサートに参加。清水アキラに請われ、30年ぶりにステージに立ちました。この模様は、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』で放送され、大きな反響を呼びました。2011年には、25年間経営していた赤坂の店を閉め、鶴見の実家で居酒屋「参虎」として再出発しました。

2014年1月、末期の大腸がんを宣告されますが、同年8月に摘出手術を受けました。2015年5月には、TBSの番組『爆報! THE フライデー』で自ら末期がんであることを告白し、治療への意欲を示しました。2016年には、映画『の・ようなもの のようなもの』で30年ぶりに銀幕復帰を果たしますが、同年6月22日、神奈川県内のホスピスで逝去。62歳という若さでした。法名は「釋弘峰居士」。

死後の反響

2016年8月には、『爆報! THE フライデー』で彼の闘病生活から死に至るまでのドキュメントが特集で放送され、多くの視聴者の涙を誘いました。番組では、死の直前に家族に遺した「先に逝って、みんなごめんな。」というメッセージも紹介され、共演者であった田原俊彦が涙する場面もありました。

小林まさひろは、お笑い、俳優、料理人、ボクサーと、様々な分野で才能を発揮し、多くの人々に感動と笑顔を届けました。彼の生き様は、これからも多くの人々の記憶に残ることでしょう。

主な出演作品

テレビ番組
ぎんざNOW!
ルックルックこんにちは
イブニング・ファイブ
太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。
ザ・ノンフィクション『あの頃に戻れない』
爆報! THE フライデー
映画
の・ようなもの
(金)(ビ)の金魂巻
の・ようなもの のようなもの
ドラマ
ただいま放課後
俺はご先祖さま
火曜サスペンス劇場「危機一髪の女」
青春INGS ゆう子とヘレン
だんなさまは18歳
特捜最前線
月曜ドラマランド

関連人物

ザ・ハンダース
清水アキラ
桜金造（佐藤金造）
あご勇
中本賢（アパッチけん）
鈴木寿永吉（鈴木末吉）
田原俊彦

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