岩島駅

岩島駅について

岩島駅（いわしまえき）は、群馬県吾妻郡東吾妻町大字岩下に位置する東日本旅客鉄道（JR東日本）の吾妻線の駅です。駅名は、かつて存在した「岩島村」の名前に由来しています。以前、列車がこの駅を出発して走行すると、車窓からは美しい吾妻渓谷の景色が広がっていました。しかし、八ッ場ダムの建設によりルートが変更され、残念ながら現在ではトンネルを通過するため、渓谷の景色を楽しむことはできなくなりました。加えて、隣の川原湯温泉駅が吾妻渓谷から遠くなったため、現在では岩島駅が渓谷に最も近い駅となっています。

駅の歴史

岩島駅の歴史は1945年に始まります。最初は運輸通信省によって信号場として設置されました。その後、同年8月には貨物駅として昇格し、11月には旅客の取り扱いが始まりました。この時期から岩島駅の利用が急速に増加していきました。

1961年には貨物取扱が廃止され、1971年には荷物扱いが無くなり、無人駅へと移行しました。1985年には高崎鉄道管理局の方針により、余剰貨車を改装した待合室が設けられました。

1987年の国鉄分割民営化により、駅はJR東日本に移管され、その後2002年には駅舎が改築されました。また、2014年には八ッ場ダムの本体工事によるルート切替が行われ、旧線の営業運転が終了しました。その際、新たに設けられた線路が吾妻線全体の運行を再開するためのものとなりました。

この新線の設立に伴い、国の最短トンネルである樽沢トンネルは用途が廃止されました。

駅の構造

岩島駅は地上駅で、相対式ホームを持っています。ホームの数は2つで、それぞれ2線が設置されています。両ホームは跨線橋でつながっており、利便性が確保されています。現在は中之条駅の管理する無人駅として運営されており、案内上の番線番号は設定されていません。

利用状況

群馬県統計年鑑に基づいて、岩島駅の1日平均乗車人員のデータが公開されています。近隣の住民や観光客にとって、非常に重要な交通の要所となっています。

駅周辺の見どころ

岩島駅の周辺には、自然の美しさや歴史的な名所がいくつか点在しています。特に吾妻川は美しい景観が広がり、観光客にとっても人気のスポットです。また、菅原神社や吾嬬山といった文化的な場所も見逃せません。

バス路線も充実しており、関越交通が運行しています。群馬原町駅や天狗の湯行きのバス路線が利用できます。また、秋には紅葉を楽しむためのシャトルバスも運行され、道の駅あがつま峡や吾妻渓谷方面へのアクセスが便利となります。

隣接駅

岩島駅の隣には、吾妻線の矢倉駅と川原湯温泉駅があります。これらの駅も周辺の観光地へのアクセスが良好で、多くの旅行者に利用されています。

岩島駅はその美しい自然環境と歴史に支えられ、観光や地域の交通において重要な役割を果たしています。

もう一度検索