市島駅

市島駅：丹波地方の拠点駅、その歴史と現状

市島駅は、兵庫県丹波市市島町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線の駅です。1899年（明治32年）、阪鶴鉄道の延伸によって開業しました。当初は旅客と貨物の両方を扱っていましたが、貨物取扱いは1973年（昭和48年）、荷物扱いは1984年（昭和59年）にそれぞれ廃止されました。

開業から国鉄分割民営化を経てJR西日本の駅となり、2021年（令和3年）4月1日には無人駅となりました。長い歴史の中で、駅舎の改築（1957年）、篠山口鉄道部の管轄変更、ICOCAの利用開始（2021年）など、様々な変化を経験しています。現在は福知山駅の被管理駅として運営されています。

駅構造と設備

市島駅は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅で、列車の行き違いが可能です。駅舎は南東側の1番のりば側にあり、反対側の2番のりばへは跨線橋で連絡しています。改札外には男女別の水洗トイレと多目的トイレが設置されています。自動券売機も設置されており、利便性が向上しています。かつては駅スタンプが設置されていましたが、現在は廃止されています。

配線は一線スルーとなっており、特急列車は基本的に2番のりばを通過します。普通列車や丹波路快速は、駅舎側の1番のりばに停車します。普通列車同士の行き違いの場合は、上り列車が1番のりば、下り列車が2番のりばを使用します。

運行状況

日中は1時間あたり1本の普通列車が篠山口駅発着で停車します。朝夕には大阪駅発着の列車も運行されています。かつては特急『北近畿』も停車していましたが、2011年（平成23年）3月12日のダイヤ改正で停車が取り止められました。

利用状況

近年は利用者数の減少傾向にあり、その背景には地域の高齢化や車社会の進展といった要因が考えられます。具体的な数値は、兵庫県統計書などを参照ください。

駅周辺

市島駅は旧市島町の中心駅として、周辺には住宅街や田園地帯が広がっています。駅周辺には、丹波市役所市島支所、藤野公民館、丹波警察署市島駐在所、市島郵便局、丹波市立ライフピアいちじま、丹波市立市島図書館、丹波市立吉見小学校などの公共施設に加え、神池寺、三ツ塚史跡公園、白毫寺などの史跡もあります。交通アクセスは、国道175号や兵庫県道138号追入市島線が通っています。また、竹田川も近くを流れています。

バス路線については、かつては鴨庄地区を巡回するバスが運行されていましたが、現在は予約制のデマンドタクシーに切り替えられています。また、かつては隣接する京都府福知山市芦渕へのバス路線もありました。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）福知山線
黒井駅 - 市島駅 - 丹波竹田駅

まとめ

市島駅は、長い歴史を持つ丹波地方の重要な駅です。近年の無人化やICOCA導入など、変化を遂げながらも、地域住民の生活を支える重要な交通拠点として機能しています。周辺の豊かな自然環境や歴史的建造物と合わせて、丹波地方を訪れる際の拠点として最適な駅と言えるでしょう。今後の発展にも期待がかかります。

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