布施屋駅

布施屋駅：和歌山線の歴史と現在

和歌山県和歌山市布施屋にあるJR西日本和歌山線の布施屋駅は、1899年（明治32年）5月3日に紀和鉄道の仮停車場として開業しました。その後、幾多の変遷を経て、現在に至ります。

駅の歴史：明治から現代へ

当初は紀和鉄道の船戸駅と田井ノ瀬駅間に位置する仮停車場として開業しましたが、同年10月1日には正式な駅に昇格しました。1904年（明治37年）には関西鉄道に、1907年（明治40年）には国有化され、国鉄の駅となりました。1909年（明治42年）には和歌山線に所属する駅として線路名称が制定され、以降、長きに渡り地域住民の生活を支え続けてきました。1968年（昭和43年）に貨物取扱を、1971年（昭和46年）には荷物扱いを廃止し、無人駅となりました。そして1987年（昭和62年）の国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となりました。近年では、2020年（令和2年）3月14日にICOCAの利用が可能になり、同年8月頃には旧駅舎が解体されるなど、変化を遂げています。

駅の構造と設備

布施屋駅は単式2面2線の地上駅で、列車交換が可能です。駅舎は下りホーム側にあり、上りホームへは無蓋跨線橋で連絡しています。和歌山駅管理の無人駅ですが、自動券売機が設置されているため、乗車券の購入は可能です。2020年6月9日からは待合室のみ使用可能となり、トイレは撤去されました。かつては単式・島式2面3線の構造でしたが、島式ホームの一部は撤去され、現在の構造となっています。また、安全側線が和歌山方、王寺方両方に設置されています。

利用状況と周辺環境

布施屋駅の1日平均乗車人員は近年減少傾向にありますが、具体的な数値は公開情報から確認できません。駅周辺は田畑が広がる一方で、マンションなどの住宅も点在しています。主な周辺施設としては、和歌山市立高積中学校、JR貨物和歌山オフレールステーション、布施屋駅前公園などがあります。2018年（平成30年）秋には、和歌山市によるデマンド型乗合タクシーの実証運行が和佐地区で行われ、禰宜自治会館系統と下和佐自治会館系統の2系統が運行されました。

アクセスと今後の展望

布施屋駅は、和歌山線を利用して和歌山市内やその他の地域へのアクセスが可能です。周辺の開発状況や交通事情の変化によって、将来的には駅の利用状況や周辺環境が変化していく可能性があります。無人駅という特性を活かしつつ、地域住民のニーズに応えるような駅としての役割を担っていくことが期待されます。

隣の駅

• - 紀伊小倉駅
• - 千旦駅

まとめ

布施屋駅は、長い歴史と変化を刻んできた和歌山線の駅です。無人駅ながら、自動券売機や待合室などの設備が整っており、地域住民の生活を支えています。周辺環境や交通事情の変化を踏まえつつ、今後の発展に期待がかかります。

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