愛本駅

愛本駅について

愛本駅（あいもとえき）は、富山県黒部市宇奈月町内山に属する富山地方鉄道本線の駅であり、駅番号はT38です。1923年に開業されて以来、様々な歴史を刻んできました。最初の開業時は黒部鉄道の一部として、下立駅から桃原駅（現在の宇奈月温泉駅）間で利用が始まりました。1943年からは富山地方鉄道の一部として、新たな発展を迎えました。特に、同年には電圧が600Vから1500Vに昇圧され、電鉄富山駅との直通運転も開始されました。

駅の変遷は続き、1967年には貨物扱いが廃止され、1969年には所属線が黒部線から本線に変更されました。そして、1994年には駅の業務が廃止され無人駅となり、のちに2015年にダイヤ改正により特急停車駅から外れることとなりました。

駅の構造

愛本駅は単式ホーム1面1線の地上駅で、無人駅です。かつては相対式ホームが2面2線存在し、列車の交換が可能でしたが、現在その痕跡は西側のホーム跡にのみ残っています。駅舎は木造で、温かな雰囲気を醸し出しています。

利用状況

「統計黒部」によると、2019年度の一日平均乗降人員は235人でした。この数字は、地域の人々や観光客にとっての利用状況を示しており、駅は静かながらも重要な交通の拠点となっています。2003年度以降の乗降人員の推移は、地域の交通事情に影響を与えていることが伺えます。

駅周辺の環境

駅周辺には、黒部市宇奈月市民サービスセンター（旧宇奈月町役場や黒部市役所宇奈月庁舎）、愛本橋（黒部川）、関西電力の新愛本変電所といった重要な施設があります。特に、この変電所は当駅が設けられた理由の一つとも言われています。また、内山城跡（内山砦跡）も周辺に点在し、歴史を感じることができる場所でもあります。

バス路線

駅周辺からは、黒部市宇奈月市民サービスセンターを起点にしたコミュニティバスが入善町や朝日町方面に運行されています。これらのバスは平日のみ運行で、地域の移動手段として利用されています。特に、入善町営バスやあさひまちバスでは、限られた時間に運行される便があるため、利用者は事前の確認が必要です。

近隣駅

愛本駅の隣には下立駅（T37）と内山駅（T39）が存在し、富山地方鉄道の本線上に位置しています。急行や普通列車が利用可能で、地域間の移動が便利です。

愛本駅は、歴史的な背景と地域の交通の要所として、今もなお多くの人々に利用されています。

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