日生駅

日生駅：瀬戸内海の玄関口

日生駅は、岡山県備前市日生町寒河に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）赤穂線の駅です。駅番号はJR-N15。瀬戸内海に面したロケーションが特徴で、かつては海だった場所を埋め立てて建設されました。そのため、駅舎からは海風が感じられ、潮の香りが漂ってくるような雰囲気です。

歴史と変遷

日生駅は1955年3月1日、赤穂線の延伸に伴い終着駅として開業しました。当時は岡山県和気郡福河村寒河に属していました。その後、1958年3月25日には赤穂線が開通、途中駅となりました。

開業以来、日生地域の交通の要衝として発展してきましたが、時代の流れとともに変化も経験しています。1974年には貨物取扱いを廃止。1983年には業務委託駅化され、1984年には荷物扱いも廃止されました。国鉄分割民営化後の1987年にはJR西日本の駅となりました。2018年にはICOCA対応となり、利便性が向上。2019年には無人駅となりましたが、自動券売機やICカード対応の設備が整えられています。

駅構造と設備

日生駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを持つ地上駅です。列車の交換や折り返しが可能な構造となっています。ホームは嵩上げされておらず、駅舎とは階段で結ばれています。

東岡山駅の管理下にある無人駅ですが、和気駅からの巡回サポート体制が整っています。かつてはJR西日本岡山メンテックが業務委託を受けていましたが、現在は無人化されています。駅には自動券売機（ICOCAの購入、チャージ、定期券購入に対応。定期券購入はクレジットカードも利用可能）とICカード読取装置が設置され、ICOCAなどのICカードが利用可能です。男女別トイレも完備しています。

乗り場と列車運行

下り本線は1番のりば、上り本線は2番のりばを使用します。3番のりばは上下共用の副本線として活用されています。岡山方面からの上り列車は、夜間に1本が当駅に滞泊し、翌朝に播州赤穂駅へ回送され下り始発列車となります。そのため、播州赤穂行最終列車のみ3番のりばを使用します。

かつては大阪方面からの長編成列車も運行されていましたが、現在は設定がなく、1番のりばのホーム有効長6両分以内で運行されています。毎年8月中旬に開催されるひなせみなとまつり花火大会期間中は、多くの見物客に対応するため、3番のりばから岡山方面への臨時列車が運行されます。また、岡山と日生駅間を運行する臨時列車「ラ・マル備前長船」も3番のりばを発着します。

利用状況と周辺環境

日生駅の利用状況は、年々変動がありますが、近年の平均乗車人員は推移しています。（具体的な数値は割愛）

駅周辺は、目の前に日生港が広がる一方で、山が迫る地形です。平坦な場所は少なく、駅南西部の旧日生町中心部まではやや距離があります。駅からは「ひなせ」の文字が輝くイルミネーションも望めます。日生港周辺には、B級グルメとして人気の高いカキオコを提供する飲食店が数多くあります。

アクセス

駅前に備前市営バスの日生駅前停留所があり、寒河・福浦峠方面、日生総合支所前・片上方面への路線が運行されています。片上駅で宇野バスに乗り換えることで、表町バスセンターや岡山駅へのアクセスも可能です。また、頭島線は鹿久居・入鹿方面、五味の市・コンフォールひなせ方面へ向かっています。

隣の駅

• - 西日本旅客鉄道（JR西日本）赤穂線

- 寒河駅 - 日生駅 - 伊里駅

日生駅は、瀬戸内海の美しい景観と、地元グルメ、そして便利な交通アクセスを兼ね備えた魅力的な駅です。観光の拠点として、多くの人々に利用されています。

もう一度検索