明和電機

明和電機とは

明和電機は、土佐信道氏がプロデュースする、中小電機メーカーを「擬態」した芸術ユニットです。株式会社明和電機という法人でもあり、同名の商標も有します。作品制作、音楽活動、舞台パフォーマンス、タレント活動など、多岐にわたる活動を展開しています。

メンバー構成

主要メンバー

土佐信道（とさ のぶみち）
1967年4月14日生まれ。現在の明和電機「代表取締役社長」であり、唯一の「正社員」を自称。作品制作、音楽活動の中心人物です。
土佐正道（とさ まさみち）
1965年7月16日生まれ。元「代表取締役社長」で、現在は「会長」。2001年に脱退後、独自の活動も行っています。

その他のメンバー

経理のオノさん：ヲノサトル氏。1994年から2019年まで在籍。ディレクション、楽曲の編曲、楽器演奏を担当。
研究員のクワクボくん：クワクボリョウタ氏。1998年から2013年まで在籍。電子回路を用いた作品開発を支援。
工員さん：作品制作やライブパフォーマンスに携わるアシスタント。3年前後で交代する男性メンバー。
工員Z：ウェブサイトや広報デザインを担当。初期のライブにも登場。
専属歌手：大谷健太郎氏。1994年から2000年まで在籍。
ナッパーズ：女性コーラスグループ。1995年から2000年まで活動。丸山優子、白土直子、野畑桂子（vivi）が在籍。

中小企業を模した活動スタイル

明和電機の活動は、中小企業を模倣したスタイルが特徴です。

組織：青色の作業服を着用し、社長、副社長、経理、工員などの役割を分担。
用語：作品を「製品」、ライブを「製品デモンストレーション」、制作を「製品開発」など、企業用語を使用。
社訓：「やったもんがち、とったもんがち」を掲げ、「やりにげ」を活動方針とする。
事業報告ショー：年1回開催される、企業報告会を模したイベント。
ソーシャルメディア活用：写真・動画撮影を許可し、SNSでの拡散を推奨。

マスプロダクト

明和電機は、芸術を大衆に広めるため、様々な商品展開を行っています。

ABCDEFG計画：作品を「Art」「Book」「CD」「DVD,VIDEO」「eBusiness」「Fashion」「Goods」に分類し、多角的な展開。
製品の思想：木魚を例に、面白いパフォーマンスで人を集め、不可解な芸術世界に引き込むという明和電機の活動に通じるものがある。

活動履歴

原点：高校時代のバンド活動でパソコン自動演奏を駆使し「テクノ兄弟」として記事に。
所属事務所：ソニー・ミュージックエンタテインメント、吉本興業を経て、現在は株式会社明和電機。
公式ショップ：2019年3月、東京秋葉原に実店舗を開店。

主な展示会

日本国内、海外で多数の展覧会を開催。

主な国内展示：「ツクバ展」「魚器(NAKI)展」「明和電機展」「ナンセンス＝マシーンズ」など多数。
主な海外展示：パリ、ロンドン、オーストリア、アメリカ、香港、台湾など。

主な受賞歴

ソニー・ミュージックエンタテインメント第2回アート・アーティストオーディション大賞
文化庁メディア[[芸術祭]]デジタルアート・インタラクティブ部門優秀賞
アルス・エレクトロニカ・インタラクティブアート部門準グランプリ
日本おもちゃ大賞2010「ハイ・ターゲット・トイ部門　大賞」（オタマトーン）

主なライブ

国内外で多数のライブパフォーマンスを実施。「メカトロニカ」など独自のライブツアーを開催。

プロデュースイベント

「バカロボ」「ストレンジボイス」「ヒゲ博士とナンセンス★マシーン」など、独自のイベントをプロデュース。

略歴

1993年：明和電機結成。
1995年：「サバオ」40体限定発売。
1996年：CDデビュー、魚コード量産化。
2000年：グッドデザイン賞受賞。
2001年：土佐正道が「定年退職」、土佐信道が「代表取締役社長」に昇格。
2004年：初のドローイング展。
2007年：「ツクバジオラマ基地」が東京都写真美術館の永久収蔵品に。
2009年：電子楽器「オタマトーン」発売。
2014年：「明和電機ナンセンスマシーンズ展」開催。
2017年：フライングタイガーで魚コードの偽物を購入し、リパック販売。
2024年：土佐信道が筑波大学教授に就任。

明和電機の製品群

明和電機の作品は、工業製品のような体裁を持ち、「アトリ工」で制作されています。

ボイスメカニクスシリーズ

声の「機能性」と「呪術性」をテーマにしたナンセンスマシーン。
「セーモンズ」「ディンゴ」「ワッハゴーゴー」「オタマトーンジャンボ」「バウガン」「ピアメカ」「シリンダリコーダー」など。

EDELWEISSシリーズ

「女性とは何か」というテーマを追求したシリーズ。
架空の結晶の花「EDELWEISS」を象徴とし、その花を探すためのアイテムを制作。
「ペルチェフラワー」「末京銃」「末京液」「末京灯」「ハニーハンガー」「サバオ・マスク」「フラワーサバオ」「マリンカ」「メカフォーク」「プードルズナイフ」「プードルズヘッド」「ニュートン銃」「ムスタング」「ロマンスグラス」「ブラッドリング」「バク・オルゴール」「泣き羊時計」「スペルマ・アーマー」「ヘアメータ」「エーデルワイス・デジタル」「プレエーデル」「泣き羊」「オセロスコープ」「ホクロスコープ」「マウチュライター」など。

魚器(なき)シリーズ

人間を魚に例え、単純化して理解することを目的とした作品群。
「ハンマーヘッド」「ハリセンボンブ」「コイビート」「ちっコイビート」「魚コード」「ウオノメ」「グラフィッシュ」「金魚のフン」「肺魚」「イクラホウ」「ドスコイ」「グラスカープ」「放電魚」「リングリン」「魚打棒」「オタクギョタク」「パチモク」「雷来剣」「タコニワ」「サバオ」「魚立琴」「ウケーテル」「魚型ボタン」「コイブミ」「聖魚」「弓魚」「明和電機魚器図鑑」など。

ツクバシリーズ

アナログな動作を特長とする楽器シリーズ。
「ノッカー」「トントンくん」「音源」「オクトバス」「ギターラ」「ゴムベース」「タラッター」「ボイスビブラーター」「ウルトラフォーク」「アルペジエーター」「武田丸」「ソーウツボー」「ネンネンコロリー」「プチプチパンチ」「コトタマ」「パンチくん」「メイワくん」「プレイメイド」「ロボブラジル」「ELT」など。

プロデュース

明和電機のノウハウを応用したプロデュース業務も展開。

「ヒゲ博士」：子供向けミュージカル。
「ウェアラブルトマト」：[カゴメ]と共同開発した、マラソンランナー向けトマト供給装置。

ファッションブランド

Meewee Dinkee（ミーウィーディンキー）：土佐信道が手がけるファッションブランド。映画監督のTORICO、アーティストのAruta Soupとのコラボレーション。

広告デザイン

デザイナーの中村至男が担当。三橋純が撮影を担当。

音楽活動

オムニバスアルバム、シングル、アルバム、インターネット配信、プロデュース作品など。

著書

「明和電機魚器図鑑」「明和電機会社案内」「明和電機ショートストーリー」「魚コードのできるまで」「明和電機 ナンセンス＝マシーンズ」「明和電機の広告デザイン」「すーびょーるーみゅー」など。

メディア出演

CM、映画、TVドラマ、テレビ番組など多数。

関連人物

アニエス・ベー、ヲノサトル、クワクボリョウタ、スズキユウリ、白土直子、丸山優子、ビビ、石井竜也、しりあがり寿、李博士、井伊英理、谷川俊太郎、杉木ヤスコ、TORICO、Aruta Soup、山口勝弘。

関連組織

cali≠gari、よしもとグラビアエージェンシー。

その他

バミリオン・プレジャー・ナイト、21世紀型アーティストなど。

外部リンク

* 公式ウェブサイト、ブログ、YouTubeチャンネル、X（旧Twitter）、Instagram、ネットショップ、関連情報。

この詳細な解説を通して、明和電機の多岐にわたる活動とその魅力を深くご理解いただければ幸いです。

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