札幌文化芸術劇場

札幌文化芸術劇場（hitaru）

札幌文化芸術劇場は、2018年5月31日に竣工した札幌市中央区の「さっぽろ創世スクエア」に位置する文化施設です。通称「hitaru」として知られ、札幌文化芸術交流センター（SCARTS）や札幌市図書・情報館とともに「札幌市民交流プラザ」を形成しています。この施設は、2018年10月に正式に開場しました。

概要

この劇場は「さっぽろ芸術文化の館」（ニトリ文化ホール）の後継施設として、旧札幌市民会館が担っていた「鑑賞の場」の役割を進化させています。主に札幌の舞台芸術の振興と質の向上を図ることが目的で設立され、北海道で初めて多面舞台を採用しました。そのため、オペラ、バレエ、ミュージカルなど、日本国内外の本格的な舞台芸術を楽しむことができます。さらに、演劇やポップス、演歌、歌謡曲など多様な公演が行われています。

また、札幌発のオペラやバレエを通じて、国内外に舞台芸術を発信する役割も果たしています。

開設当初から2021年3月まで、札幌交響楽団名誉音楽監督の尾高忠明が芸術アドバイザーを務め、作曲家の伊福部昭やバレエダンサーの熊川哲也、劇作家・演出家の藤田貴大といった道内ゆかりの著名アーティストによる公演も多く行われています。

施設概要

劇場は主催事業の一環として、国内外の多くの著名アーティストによる公演が行われる場で、その一方で、貸館としても利用されています。これにより、大学や市民楽団など、さまざまな団体の演奏会が同じ舞台で開催され、市民が観客としてだけでなく、参加者としても利用可能な環境が整っています。

劇場の特徴

• - 客席数：2,302席（オーケストラピット使用時は最大173席減少）
• - 車椅子席：最大24席の設置が可能
• - 舞台：多面舞台を採用（主舞台、上手舞台、下手舞台、奥舞台）
• - 楽屋：12室を完備

クリエイティブスタジオ（大練習室）

• - 面積：448 m²
• - 最大収容人数：400名
• - 客席形態：シアター形式で約300名、スクール形式で約200名
• - 移動観覧席：最大175席追加可能
• - 楽屋：1室あり

練習室群

• - 中練習室1：47 m²
• - 中練習室2：55 m²
• - 小練習室：3室（それぞれ27 m²、25 m²、28 m²）

また、ホワイエも併設されています。

札幌文化芸術劇場は、市民にとって愛される文化の場として、さまざまな芸術活動を支える重要な施設に成長しています。

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