杭瀬駅

杭瀬駅について

杭瀬駅（くいせえき）は、兵庫県尼崎市杭瀬本町一丁目に位置する阪神電気鉄道の本線上にある駅です。駅番号はHS 07で、阪神本線の最東端にあたる重要な交通拠点となっています。

歴史

杭瀬駅は1905年（明治38年）4月12日に本線の開業と同時に設置されました。その後、1930年（昭和5年）には国道線への連絡線が開通しましたが、1967年（昭和42年）に架線の電圧が昇圧される際に連絡線の運行は休止しました。1975年（昭和50年）に国道線が廃止されると連絡線もその運命を共にしました。

1978年（昭和53年）には姫島駅から大物駅までの間の高架化工事が完了し、高架駅として生まれ変わりました。さらに、2009年（平成21年）には準急の設定がなくなり、すべての優等列車の通過駅となりました。2014年（平成26年）には駅番号体系が導入され、利便性が向上しました。

駅構造

杭瀬駅は相対式のホームを2面2線保有しており、カーブ上にある高架駅です。駅の構造としては停留所に分類されており、分岐器や絶対信号機がないため、乗客にとって利用しやすいシステムとなっています。ホームの上には待合室が設置されており、梅田方面のホーム側には電車との隙間が広い場所があります。

改札口は2階にあり、ホームは3階に位置しています。駅の特徴的な点として、エレベーター塔には阪神電気鉄道の巨大な社章が掲げられ、駅の独自性を高めています。

利用状況

2019年（令和元年）のデータによれば、杭瀬駅の1日あたりの平均乗降人員は9,189人です。この数値は年ごとに変動があり、地域の交通インフラとして重要な役割を果たしています。

駅周辺

駅の高架下には、1979年に営業を開始した商業施設「駅の街杭瀬」があります。その後、2013年にリニューアル工事が行われ、2014年5月には「Yotte（ヨッテ）杭瀬」として新たに生まれ変わりました。駅周辺には多くの施設が存在し、地域住民や訪れる人々にとって便利な場所となっています。具体的には、宮前公園、杭瀬熊野神社、国道2号線、和歌山杭瀬郵便局、杭瀬本町商店街、杭瀬市場、尼崎市立杭瀬小学校、杭瀬団地などが点在しています。

バス路線

また、駅の近くには阪神バスの停留所があり、尼崎市内線が発着する「阪神杭瀬」停留所や、他の阪神線が通る「阪神杭瀬駅北」停留所が設置されています。これにより、地域内外へのアクセスも非常に便利になっています。

隣接駅

杭瀬駅の隣接駅は、千船駅（HS 06）と大物駅（HS 08）であり、それぞれの駅との接続性も充実しています。

杭瀬駅は歴史ある駅でありながら、地域住民の生活に密接に結びついている交通の要所として、これからもその役割を果たし続けることでしょう。

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