東京バレエ団

東京バレエ団：日本のバレエ界を代表する名門カンパニー

1964年に創設された東京バレエ団は、日本のバレエ界を代表するカンパニーとして、国内外で高い評価を得ています。正式名称は「チャイコフスキー記念東京バレエ団」。その名の通り、チャイコフスキー作品をはじめとする古典バレエから、現代バレエ界を代表する振付家による革新的な作品まで、幅広いレパートリーを誇ります。

クラシックから現代バレエまで：多様なレパートリー

東京バレエ団は、創立以来、古典バレエの全幕作品を数多く上演してきました。同時に、モーリス・ベジャール、イリ・キリアン、ジョン・ノイマイヤーといった、現代バレエ界を代表する巨匠たちの作品にも積極的に取り組み、そのレパートリーは多様性を極めています。特に、ベジャール作品は21作品をレパートリーに持ち、モーリス・ベジャール・バレエ団とは兄弟カンパニーとして認められるほど深い繋がりがあります。

さらに、ウラジーミル・ワシーリエフの『ドン・キホーテ』、ナタリア・マカロワの『ラ・バヤデール』、マッツ・エックの『カルメン』、ノイマイヤーの『ロメオとジュリエット』など、当代一流の振付家の作品も数多く上演。これらの作品の上演を通じて、バレエ芸術の豊かな表現世界を観客に届けています。

国内外での活躍：数々の輝かしい実績

東京バレエ団は、国内のみならず、海外でも精力的に公演を行っています。1966年にはソビエト政府に招かれ、モスクワとレニングラードで公演を行い、ソビエト文化省より「チャイコフスキー記念」の名称を贈られました。その後も、ヨーロッパを中心に世界各地で公演を行い、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場といった名だたる歌劇場の舞台に立ち、絶賛を博しています。

1970年には初のヨーロッパ公演を実施。イタリア、スペイン、フランス、西ドイツなどを巡演しました。1979年には日本のバレエ団として初めてボリショイ劇場のステージに立ちました。これまでに34回にも及ぶ海外公演を行い、「日本の生んだ世界のバレエ団」として、国内外で高い評価を得ています。

巨匠たちとの共演：国際的な舞台芸術への貢献

東京バレエ団は、国内外の著名なアーティストとの共演も多く行ってきました。ダニエル・バレンボイム、ズービン・メータといった巨匠指揮者との共演や、シルヴィ・ギエム、ニコラ・ル・リッシュ、イリ・キリアン、マニュエル・ルグリ、ヴラジーミル・マラーホフなど、世界的に活躍するダンサーや振付家との共同制作・共演を通じて、国際的な舞台芸術の発展に貢献しています。

地域社会への貢献：バレエの普及活動

近年では、東京文化会館での「上野の森バレエホリデイ」、めぐろパーシモンホールでの「めぐろバレエ祭り」など、地域に密着した活動にも力を入れています。これらの活動を通じて、バレエをより多くの人に親しんでもらい、バレエ芸術の普及にも大きく貢献しています。

未来への展望：新たな挑戦と進化

2014年には創立50周年を迎え、2015年には斎藤友佳理氏が芸術監督に就任。その後も、ブルメイステル版『白鳥の湖』、ホームズ版『海賊』といった全幕作品をバレエ団初演するなど、伝統を守りながら常に進化を続ける東京バレエ団。今後も、国内外で活躍し続け、日本のバレエ界をさらに盛り上げていくでしょう。

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