東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校（通称：藝大附属高校、藝高）は、東京都台東区上野公園に位置する国立の音楽専門高等学校です。東京藝術大学音楽学部の附属学校として、1954年に創立されました。この学校は、優秀な音楽家を育成するための早期教育を目的としており、国立高校で唯一の音楽専門高校として、特別な存在です。

特徴

- 高度な音楽教育: 音楽理論、演奏法、音楽史など、専門的な音楽科目が充実しており、生徒は高度な音楽教育を受けることができます。
- 専門的な実技指導: 各専攻分野のレッスンは、原則として毎週1時間行われ、個々の生徒の能力を最大限に引き出す指導がなされています。ピアノ専攻の生徒は副科声楽、その他の専攻生は副科ピアノが必修です。
- 充実した施設: 防音設備が完備された練習室、残響時間の長いホール、グランド[[ピアノ]]を備えた教室など、音楽学習に最適な環境が整っています。
- 少人数制: 1学年1クラス、定員は120名と少人数制で、生徒一人ひとりにきめ細かい指導が行き届く体制がとられています。

沿革

- [1954年]]：東京都千代田区神田駿河台に創立。
- 1995年：現在の東京藝術大学音楽学部敷地内（台東区）に移転。
- 1999年：邦楽の箏曲専攻が初めて設置。
- 2000年：尺八、長唄三味線、邦楽囃子の各専攻が設置。
- 2003年：邦楽囃子（笛）声楽専攻が設置。
- 2004年：国立大学法人東京芸術大学に移管。
- 2016年：[[スーパーグローバルハイスクール]に採択。

学校生活

- クラス: 各学年1クラス、40名定員。
- 施設: 防音設備の整った27の練習室、残響時間の長いホール、グランド[[ピアノ]]が置かれた教室。
- 教育課程: 授業の約3分の1が音楽実技科目、その他一般教科も履修。専攻実技レッスンは原則週1時間。副科としてピアノまたは声楽が必修。
- 学校行事: アカンサスコンサート（年4回）、夏季校外合宿、3年生の公開実技試験、秋の祭典（文化祭・体育祭）、定期演奏会など。
- 制服: 男女ともに紺色のブレザースーツで、校章バッジを着用。夏服は白のシャツに紺のズボンまたはスカート。

進路

東京芸術大学への内部進学制度はなく、卒業生の多くは一般入試を経て同大学音楽学部に進学します。

通学・寮生活

上野、鶯谷、根津、日暮里など複数の駅から徒歩圏内。希望者は大学の学生寮「藝心寮」に入寮可能。

専攻一覧

作曲、ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォーン、トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ、打楽器、箏曲（山田流・生田流）、尺八（琴古流・都山流）、長唄三味線、邦楽囃子（小鼓、大鼓、太鼓、笛）など、多岐にわたる専攻が設置されています。

著名な卒業生

数多くの著名な音楽家を輩出しており、ピアニスト、ヴァイオリニスト、作曲家、指揮者など、国内外で活躍する音楽家が多数います。新村理々愛（ハリウッド俳優）青柳いづみこ（ピアニスト）、漆原朝子（ヴァイオリニスト）、NAOTO（ヴァイオリニスト、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー）などがいます。

その他

- 教育実習生は東京藝術大学音楽学部の学生です。
- 部活動や同好会は存在しません。

この学校は、音楽の才能を伸ばしたいと願う生徒にとって、非常に魅力的な環境を提供しています。専門的な教育と充実した施設のもと、多くの音楽家が巣立っています。

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