松丸駅

松丸駅

松丸駅は、愛媛県北宇和郡松野町松丸に所在する、四国旅客鉄道（JR四国）予土線の駅です。駅番号はG38です。この駅は、地域住民の交通手段としてだけでなく、温泉施設や観光スポットへのアクセス拠点としても重要な役割を担っています。

歴史

松丸駅は、1923年（大正12年）12月12日に宇和島鉄道の駅として開業しました。その後、1933年（昭和8年）8月1日に宇和島鉄道が国有化され、国鉄の駅となりました。1970年（昭和45年）6月1日には貨物取扱が廃止され、1984年（昭和59年）2月1日には荷物扱いも廃止となり、駅員無配置駅となりました。1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、JR四国に継承されました。

2002年（平成14年）10月20日には、松野町により駅舎の改築が行われ、駅舎内に松野町ふれあい交流館（森の国ぽっぽ温泉）が開業しました。これにより、駅は単なる交通施設としての役割だけでなく、地域交流の拠点としての機能も持つようになりました。

駅構造

松丸駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅です。駅舎は「松野町ふれあい交流館」との合築となっており、2階には「森の国ぽっぽ温泉」という温泉施設があります。この温泉施設は、2008年6月1日から2012年3月まではJR四国のグループ企業であるジェイアール四国アーキテクツが指定管理者として運営していましたが、同社の解散に伴い、2019年7月現在は町内で就労継続支援A型事業所を営む株式会社トモニー・えひめが指定管理者となっています。また、松丸駅は簡易委託駅としても機能しています。

利用状況

1日の平均乗降人員は、近年減少傾向にありますが、地域住民や観光客にとって重要な駅であることに変わりはありません。

駅周辺

松丸駅周辺は、松野町の中心部として栄えています。旧街道沿いには、店舗が建ち並ぶ松丸商店街があり、役場、農協、伊予銀行松丸支店などの施設も集積しています。商店街の一角には、松丸名物のうなぎ料理店も存在し、食を楽しむこともできます。また、ホームから川を挟んだ対岸には、道の駅を併設する虹の森公園があり、観光客に人気です。

駅周辺の主な観光スポットとしては、以下のものがあります。

道の駅虹の森公園まつの：地域の名産品や特産品を購入できるほか、公園で自然を満喫できます。
滑床渓谷：美しい渓谷美が楽しめる自然豊かな観光スポットです。
芝不器男生家：俳人・芝不器男の生家で、現在は記念館として公開されています。駅前には句碑も立っており、文学散歩も楽しめます。

その他にも、愛媛県道280号下鍵山松野線や広見川など、地域を代表するスポットが点在しています。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）
■予土線
吉野生駅 (G37) - 松丸駅 (G38) - 出目駅 (G39)
* 臨時観光列車「しまんトロッコ」停車駅

まとめ

松丸駅は、予土線の駅としてだけでなく、地域交流や観光の拠点としての役割も担っています。駅舎に併設された温泉施設や周辺の観光スポットなど、見どころも多く、訪れる人々にとって魅力的な場所と言えるでしょう。この駅を起点に、松野町の豊かな自然や文化に触れてみてはいかがでしょうか。

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