松井建設

松井建設株式会社：440年を超える歴史と伝統を誇る総合建設会社

1586年（天正14年）、松井角右衛門が加賀藩主・前田利長の命を受け、越中守山城の普請に従事したことに始まる、松井建設株式会社。440年以上にわたる歴史を持つ老舗ゼネコンとして、日本国内の上場企業の中でも最古の歴史を誇ります。

創業から現在まで

創業以来、社寺建築において卓越した技術と実績を積み重ね、「社寺の松井」として広く知られています。1923年（大正12年）の関東大震災を機に、東京進出を決意。当初は社寺建築が中心でしたが、その後は一般建築へと事業を拡大し、総合建設会社として成長を遂げました。1947年（昭和22年）の成増地区連合軍家族宿舎（グラントハイツ）第三期工事受注は、その規模拡大における転機となりました。

近年、東京証券取引所プライム市場の上場維持基準に適合しなかったため、2023年10月20日には東京証券取引所スタンダード市場へ市場変更されました。しかし、東証株価指数構成銘柄は維持されています。

幅広い事業内容

松井建設は、土木・建築の設計・監理・請負を主要事業としています。その他、製材・木工加工、建築資材の製造販売、不動産売買賃貸仲介、スポーツ・観光・レジャー施設の経営管理など、多岐にわたる事業を展開しています。

代表的な施工例

松井建設は、数多くの歴史的建造物の修復・再建、そして現代建築の建設にも携わってきました。その施工例には、以下のような著名な建造物が含まれます。

歴史的建造物: 井波別院 瑞泉寺、伏見城、小田原城（再建）、青海神社社殿再建、浄土真宗本願寺派小樽別院本堂、築地本願寺、皇居半蔵門・坂下門（修復）、瑞鳳殿再建（伊達政宗廟）、金沢城石川門（修復）、目黒不動瀧泉寺本堂、瑞龍寺山門（修復）、金沢城菱櫓・五十間長屋（復元）、熊本城跡戌亥櫓・西出丸塀（復元）、嘉穂劇場復旧、名古屋城本丸御殿（復元、共同）、東長寺五重塔、増上寺安国殿など
現代建築: 東京国際展示場、地球市民かながわプラザ、東京都庁舎（第一本庁舎）、インド日本寺本堂・会館など

これらの建造物は、松井建設の技術力と歴史的背景を象徴するものです。

歴代社長

松井弥太郎（1939年-1968年）：松井組社長、その後松井建設社長
松井泰爾（1968年-2005年）：松井建設社長
* 松井隆弘（2005年-現在）：松井建設社長

まとめ

松井建設株式会社は、440年以上にわたる歴史と伝統、そして高い技術力を誇る総合建設会社です。社寺建築から現代建築まで、幅広い分野で数多くの実績を有し、日本の建設業界において重要な役割を担っています。これからも、歴史と伝統を継承しながら、新たな技術革新に挑戦し続けることでしょう。

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