松尾大社駅

松尾大社駅：嵐山への玄関口

歴史と概要

松尾大社駅は、京都市西京区嵐山に位置する阪急電鉄嵐山線の駅です。1928年、新京阪鉄道嵐山線の開通と同時に「松尾神社前駅」として開業しました。その後、幾度かの会社合併を経て阪急電鉄の駅となり、1948年には「松尾駅」に改称、2013年には現在の「松尾大社駅」となりました。駅名は、近隣の松尾大社に由来しており、正式名称の「まつのおたいしゃ」ではなく、通称の「まつおたいしゃ」を採用しています。

開業当初は単線でしたが、1950年には行き違い設備が設置され、現在に至るまで2面2線の相対式ホームを持つ地上駅として利用されています。2017年にはバリアフリー化の一環として、桂方面ホームにも改札口が設置されました。

駅構造とアクセス

松尾大社駅は、松尾橋西詰、松尾大社前交差点東南角という、非常に分かりやすい場所に位置しています。松尾大社へは駅から西へ徒歩ですぐの距離です。また、桂川に架かる松尾橋を渡れば、周辺地域へのアクセスも良好です。

駅舎は、嵐山方面と桂方面の両ホームに改札口があり、両ホーム間は地下道で連絡しています。自動券売機も設置され、利便性が向上しています。

利用状況と周辺情報

2022年度の年間平均乗降人員は約4105人、1日あたりの乗降人員は約5285人と、多くの乗客が利用しています。

駅周辺は、観光地として有名な松尾大社をはじめ、月読神社、多くのバス路線が乗り入れる「松尾大社前」停留所などがあります。また、梅宮大社、西芳寺（苔寺）、華厳寺（鈴虫寺）、嵐山東公園なども比較的近距離に位置しており、観光の拠点として非常に便利です。

さらに、京都梅津徳丸郵便局、京都銀行松尾支店、京都朝鮮第二初級学校なども駅周辺に立地しています。

バス路線

「松尾大社前」停留所には、京都市営バスと京都バスが乗り入れています。嵐山方面、京都駅方面、その他周辺地域へのアクセスが容易です。具体的な系統は以下の通りです。

京都市営バス
28号系統：嵐山・大覚寺方面／四条大宮・京都駅方面
29号系統：国道中山・洛西バスターミナル方面／松尾橋・四条烏丸方面

京都バス
63・73・83系統：苔寺・鈴虫寺方面
63系統：嵐山・太秦方面～京都市内方面
73系統：嵐山・太秦方面～京都駅方面
系統なし：罧原堤防経由 有栖川行（土曜夜1便のみ運行）

なお、「松尾橋」停留所には、京都市営バス3・67・71・特71号系統も乗り入れています。

隣の駅

阪急嵐山線
上桂駅 - 松尾大社駅 - 嵐山駅

春と秋の行楽シーズンには、臨時直通特急も運行されますが、嵐山線内は各駅に停車します。

まとめ

松尾大社駅は、歴史と自然に恵まれた嵐山へのアクセス拠点として重要な役割を担う駅です。周辺には観光地や生活施設が充実しており、観光客だけでなく地元住民にとっても利便性の高い駅と言えるでしょう。

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