柳月

株式会社柳月（りゅうげつ）

概要

北海道河東郡音更町に本社を構える株式会社柳月は、和菓子を中心とした製菓メーカーです。名物である白樺の薪を模したバウムクーヘンの「三方六」は、多くのファンに愛され続けています。柳月は、十勝や北海道産の素材を使用し、年に300種以上の多彩なお菓子を製造・販売しています。

音更帯広ICの近くに位置する「スイートピア・ガーデン」では、店舗やカフェ、さらにはお菓子づくり体験工房も運営しています。また、ここでは「三方六」の製造過程を見学することも可能です。2008年には、この工場が北海道の菓子製品分野で初めて「北海道HACCP」の認証を受けました。

主な商品

柳月の商品は、音更町の直営店舗だけでなく、新千歳空港や札幌駅など、北海道内の主要な空港や駅でも手に入ります。さらに、成田国際空港の免税店や北海道のアンテナショップ「北海道どさんこプラザ」でも取り扱いがあります。物産展にも出店しており、観光客にも人気です。すべての菓子には十勝産の甜菜糖が使用されており、品質が保証されています。

その他、シュークリームなどの生菓子も直営店舗や札幌市内の百貨店で販売されています。これらの生菓子は質が高く、道民向けに価格も安価に設定されていますが、公式サイトには紹介されておらず、直営店でも空港では取り扱っていません。

沿革

柳月の歴史は1947年（昭和22年）に遡り、帯広市でアイスキャンディーを製造販売する店としてスタートしました。1953年に法人化され、「有限会社柳月」を設立。その後、1965年にバウムクーヘンの「三方六」が発売され、今日まで続くロングセラー商品となりました。2001年には音更町に「スイートピア・ガーデン」を開設し、生産の拠点を移しました。

さらに、2006年にイタリアンレストラン「トスカチーナ」を帯広市にオープン。2013年には太陽光発電所を稼働させ、再生可能エネルギーによる持続可能な製造への移行を目指しています。また、2015年には人材育成のための「柳月財団」を設立しました。

年表

• - 1947年（昭和22年）: 田村英也がアイスクリーム製造販売業として創業。
• - 1953年（昭和28年）: 有限会社柳月設立。
• - 1974年（昭和49年）: 大通本店オープン。
• - 1981年（昭和56年）: 柳月製菓株式会社と改組。
• - 1995年（平成07年）: 販売会社「株式会社柳月」設立。
• - 2001年（平成13年）: スイートピア・ガーデン完成。
• - 2006年（平成18年）: 株式会社柳月ホールディングス設立。
• - 2007年（平成19年）: 柳月ホールディングスが柳月製菓と合併。
• - 2013年（平成25年）: 柳月スイートピアガーデン太陽光発電所稼働。
• - 2015年（平成27年）: 柳月財団設立。

店舗

柳月は、音更町、帯広市、札幌市、小樽市、釧路市などに店舗を展開しており、北海道内の多数の百貨店やスーパーにも出店しています。主な店舗は以下の通りです。

• - スイートピア・ガーデン店 (音更町)
• - 大通本店 (帯広市)
• - トスカチーナ (帯広市)
• - 札幌店 (札幌市)
• - 新琴似店 (札幌市)
• - 月寒店 (札幌市)
• - 小樽店 (小樽市)
• - 愛国店 (釧路市)
• - 桜ヶ岡店 (釧路市)

受賞

柳月は、北海道エクセレントカンパニーの優秀賞を受賞しています。これにより、地域に貢献しつつ顧客に高い品質を提供する姿勢が評価されています。

関連項目

また、柳月は様々な文化的な作品にも登場しており、ドラマや書籍においてもその存在感を示しています。

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