柿ノ木駅

柿ノ木駅 (廃駅)

柿ノ木駅は、かつて新潟県魚沼市穴沢に存在した、東日本旅客鉄道（JR東日本）只見線の駅です。長らく地域の住民に利用されていましたが、2015年に廃止されました。

歴史

柿ノ木駅は、1951年に国鉄の仮乗降場として開設されました。同時期に開設された上条駅や魚沼田中駅がすぐに駅に昇格したのに対し、柿ノ木駅は長らく仮乗降場のままでした。国鉄分割民営化に伴い、1987年にJR東日本の駅となり、同時に駅に昇格しました。

しかし、2013年には臨時駅となり、定期列車は全て通過するようになりました。同年には臨時快速「只見紅葉号」が停車しましたが、その後も利用者の減少は続き、2015年に惜しまれつつ廃止されました。

年表

1951年（昭和26年）3月1日：国鉄の柿ノ木仮乗降場として開設。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となる。同時に駅に昇格。
2013年（平成25年）3月16日：臨時駅に変更。定期列車はすべて通過となる。
2013年（平成25年）11月9日：臨時快速「只見紅葉号」が停車。
2014年（平成26年）10月25日：臨時快速「只見紅葉号」が停車。
2015年（平成27年）3月7日：臨時列車を運行し、市民団体による感謝セレモニーを開催。
2015年（平成27年）3月14日：利用者の減少を理由に廃止。

駅構造

柿ノ木駅は、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。線路はほぼ南東から北西に走り、ホームは線路の北東側に設置されていました。ホームの入広瀬方には数段の階段があり、そこから駅の外に出ることができました。階段の脇には小さな待合所がありました。

木造平屋建ての待合所は、切妻屋根が特徴的でした。妻面に出入り口があり、内部には作り付けの長いす、除雪用具、砂などが備え付けられていました。また、鉄道写真が飾られていました。

開業当初から無人駅であり、自動券売機は設置されていませんでした。廃止時は越後湯沢駅が管理していました。

駅周辺

駅前には、只見線に沿って国道252号線が走っており、この国道沿いに小さな柿ノ木集落が形成されていました。駅の南側には、只見線と並行して破間川が流れています。駅から西に1キロメートルほどの場所で、破間川に黒又川が合流しています。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■只見線

大白川駅 - 柿ノ木駅 - 入広瀬駅

参考文献

曽根悟（監修）（著）、朝日新聞出版分冊百科編集部（編集）（編）「磐越東線・只見線・磐越東線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第6号、朝日新聞出版、2009年8月16日。

関連項目

* 日本の鉄道駅一覧

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