桐原書店

株式会社桐原書店の概要

株式会社桐原書店（きりはらしょてん、Kirihara Shoten K.K.）は、東京都に本社を置く出版社で、主に参考書や教科書、語学書を出版しています。1966年の創業以来、教育界に貢献してきた企業です。

沿革

桐原書店は1966年に有限会社桐原書店として、東京都文京区で創業しました。社名は初代社長の山崎賢二氏の出身地である長野県桐原村に由来しています。その後、1967年に株式会社として設立し、本社を杉並区阿佐谷に移転しました。

1980年代に入ると国語教材や一般書の出版を開始し、特に1982年には穂積隆信著の『積木くずし』を出版し、後に映画やテレビドラマ化されるなど、大きな話題となりました。この時期には、海外出版物の輸入販売も手掛け始め、多様な出版活動を行いました。

2001年には教育出版大手のピアソン・エデュケーションが株式の85パーセントを取得し、2010年には株式会社ピアソン・エデュケーションと合併し、社名を株式会社ピアソン桐原に変更しました。翌年には本社を新宿に移転し、2013年にピアソングループから独立して再び「株式会社桐原書店」としてスタートを切りました。

その後も、2015年にはTAC株式会社への事業譲渡を試みましたが、一部出版物に関する publishing rights の問題から譲渡が中止となりました。2017年には図書印刷の子会社となり、その後2021年には本社を北区東十条へ移転しました。

教科書と出版物

桐原書店は文部科学省検定済教科書の発行者で、略称「桐原」として知られています。現在は高等学校向けの外国語と国語の2教科に対する教科書を提供しています。中でも、過去には「オーラルコミュニケーション」で使用された『Interact』や「ライティング」で用いられた『PRO-VISION ENGLISH WRITING』、そして令和4年以降の学年進行で導入される予定の『Heartening English Communication III』など、非常に人気のある教科書が存在します。

また、大学受験を目指すための英語や国語の参考書や問題集が主力商品です。代表的な出版物としては、

• - 『総合英語 FACTBOOK』
• - 『NextStage英文法・語法問題』
• - 『PowerStage英文法・語法問題』
• - 『即戦ゼミ3大学入試 英語頻出問題総演習』
• - 『英文法ファイナル問題集』シリーズ
• - 『データベース英単語』シリーズ
• - 『読んで見て覚える重要古文単語315』
• - 『読解を深める 現代文単語 評論・小説』
• - 『漢文必携』

などが挙げられます。ピアソン書店の時代には技術書も手掛けていましたが、現在は多様な教育関連の出版物に特化しています。

関連会社

桐原書店はKGエデュケーションホールディングス（KGE）、株式会社CTS、留学情報館などとも関連しており、教育における情報発信を主体的に行っています。

このように、株式会社桐原書店は長い歴史と実績を持った出版社で、これからも教育界において重要な役割を果たしていくことが期待されています。

もう一度検索