横浜市立金沢動物園

横浜市立金沢動物園

横浜市立金沢動物園は、神奈川県横浜市金沢区に位置する市立動物園です。金沢自然公園内にあり、広大な敷地を活かした展示が特徴です。

概要

金沢動物園は、希少な草食動物の保護と展示に力を入れています。広々とした飼育スペースを確保し、動物が自然に近い状態で生活できるよう配慮されています。展示方法も特徴的で、柵を設けずに動物の生息地を再現する「無柵放養式展示」を採用しています。これにより、来園者は動物をより間近に、自然な姿で観察することができます。

運営

2007年度までは横浜市環境創造局が運営していましたが、2008年4月1日より指定管理者制度が導入され、現在は公益財団法人横浜市緑の協会が管理運営を行っています。同協会は、よこはま[[動物園ズーラシア]]の管理運営も担っています。

施設情報

休園日: 毎週月曜日（祝日の場合は翌日）
開園時間: 9:30 - 16:30（入園は16:00まで）

展示ゾーン

動物は、生息地域ごとに以下のゾーンに分けて展示されています。

アメリカ区
ユーラシア区
オセアニア区
アフリカ区
ほのぼの広場
いきもの発見広場
なかよしトンネル

また、園内には以下の施設もあります。

植物区: 四季折々の花木や芝生が楽しめるエリアです。
ののはな館: イベント情報や公園周辺の生き物を紹介する施設です。

過去に展示されていた動物

過去には、以下のような動物が展示されていました。

アメリカヘラジカ、オニカナダガン、アメリカプロングホーン、シロイワヤギ、ビクーニャ、クロエリハクチョウ、カモハクチョウ、ダーウィンレア、コモンレア、ブラジルバク、ローランドアノア、ガウル、キンシコウ、カンスーアカシカ、エレガントワラビー、オグロワラビー、コモンウォンバット、ヒクイドリ、ミナミシロサイ、ケニアボンゴ、ソマリノロバなど。

沿革

1982年3月17日: 野毛山動物園の分園として開園。
1988年4月1日: 野毛山動物園から独立、日本動物園水族館協会に加盟。
1990年11月21日: トンネルゲート運用開始。
1992年10月3日: 高速側駐車場運用開始。
2013年4月1日: 博物館相当施設に指定。
2016年: オオカンガルーウォークスルー展示完成。
2020年10月: 「インドゾウに対するQOL向上の取り組み」が市民ZOOネットワークのエンリッチメント大賞2020敢闘賞を受賞。
2021年10月: 「オオツノヒツジの生態展示とその検証」が市民ZOOネットワークのエンリッチメント大賞2021奨励賞を受賞。

歴代園長

開園以来、以下の人物が園長を務めてきました。

北井 正（1982年3月17日-1985年6月8日、野毛山動物園園長兼務）
宮崎 眞吉（1985年6月15日-1988年3月31日、野毛山動物園園長兼務）
麻生 次郎（1988年4月1日-1990年3月31日）
紺野 康文（1990年4月1日-1996年3月31日）
木村 肇國（1996年4月1日-1999年3月31日）
木村 隆一（1999年4月1日-2001年3月31日）
中村 博美（2001年4月1日-2007年3月31日）
中村 智樹（2007年4月1日-2008年3月31日）
内田 孝司（2008年4月1日-2011年3月31日）
鈴木 浩 （2011年4月1日-2012年3月31日）
原 久美子（2012年4月1日-2020年3月31日）
小國 徹 （2020年4月1日-現職）

交通

電車・バス: 京急本線金沢文庫駅から横浜京急バス「夏山坂上」下車徒歩3分。または、急行「金沢動物園」行（土・休日のみ運行）終点下車すぐ。
無料送迎バス: 洋光台駅、京急富岡駅、能見台車庫前、氷取沢高校から「市民の森入口」下車後、無料送迎バス（コアラバス）に乗り換え終点下車すぐ。
自動車: 横浜横須賀道路金沢自然公園インターチェンジに高速道路専用駐車場が直結。

コアラ騒動

1980年代、日本でコアラブームが起こった際、横浜市もコアラの誘致を試みました。しかし、動物愛護の観点から獣医師による反対運動が起こりました。その後、オーストラリアからコアラが贈られましたが、飼育準備に忙殺された飼育班長が自殺するという悲しい事件も起こりました。

関連項目

動物園の一覧
横浜市内のその他の動物園
よこはま[[動物園ズーラシア]]
野毛山動物園
万騎が原ちびっこ動物園

外部リンク

横浜市立金沢動物園公式サイト

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