橋口亮輔

橋口亮輔のプロフィール

橋口亮輔（はしぐち りょうすけ、1962年7月13日生まれ）は、日本の著名な映画監督および脚本家であり、長崎県出身です。彼は大阪芸術大学の映像計画学科に進学しましたが、途中で中退し、自主制作での映画製作を開始しました。これにより、独自のスタイルを築く基盤を作りました。

来歴

橋口は、高校1年のときに自主制作映画を手掛け始め、その後1985年に監督および脚本家として本格的に活動をスタートしました。彼の初期の作品である『ヒュルル…1985』や1990年代の『夕辺の秘密』は、ぴあフィルムフェスティバルに入選し、『夕辺の秘密』は特に評価されてPFFアワードのグランプリを受賞しました。この成功により、映画界でのキャリアを確立することとなりました。

彼はまた、テレビ局でアシスタントディレクターの経験を積んだ後、1992年にPFFスカラシップを受けて映画制作を再開します。1993年には、彼の初監督作である『二十才の微熱』が公開されます。この作品で彼は自身の性的指向を公表し、それが彼の作品におけるテーマやキャラクターの深みを増すことになります。

1995年には『渚のシンドバッド』がロッテルダム国際映画祭でグランプリを受賞し、同作品は日本でも多くの賞を受賞しました。さらに、2001年の『ハッシュ!』は第54回カンヌ国際映画祭で公式招待作品に選ばれるなど、国際的にも高い評価を得ました。しかし、その後彼はうつ病を経験し、この私的な試練が、2008年の『ぐるりのこと。』に生かされました。

フィルモグラフィー

橋口亮輔の主な作品は以下の通りです。

長編映画

• - 二十才の微熱（1993年） - 監督・脚本・出演
• - 渚のシンドバッド（1995年） - 監督・脚本・出演
• - ハッシュ!（2001年） - 監督・脚本・原作
• - ぐるりのこと。（2008年） - 監督・脚本・原作・編集
• - 恋人たち（2015年） - 監督・脚本
• - お母さんが一緒（2024年） - 監督・脚本

短編映画

• - ヒュルル…1985（1985年） - 監督・脚本・出演
• - 夕辺の秘密（1989年） - 監督・脚本・出演
• - サンライズ・サンセット（2013年） - 監督・脚本・原作
• - ゼンタイ 特別版（2013年） - 監督
• - ゼンタイ（2013年） - 監督・脚本・原案

テレビ

• - つげ義春ワールド（1998年、テレビ東京） - 出演
• - 初情事まであと1時間（2021年、テレビ東京） - 監督・脚本

書籍

• - 二十歳の微熱（1994年、扶桑社） - 小説
• - 僕は前からここにいた（1994年、扶桑社） - エッセイ
• - 渚のシンドバッド（1995年、扶桑社） - 小説
• - 小説ハッシュ！（2002年、アーティストハウス）
• - 無限の荒野で君と出会う日（2004年、エピデンスコーポレーション情報センター出版局） - エッセイ
• - まっすぐ（2016年、P-VINE） - エッセイ

受賞歴

橋口亮輔の作品はいくつかの国際的および国内の映画祭で高く評価されています。特に以下の作品が注目されています。

• - 『夕辺の秘密』 - PFFアワード グランプリ
• - 『渚のシンドバッド』 - ロッテルダム国際映画祭 グランプリ、トリノ国際ゲイ&レズビアン映画祭 グランプリ
• - 『ハッシュ!』 - カンヌ国際映画祭 監督週間部門正式招待
• - 『ぐるりのこと。』 - 第32回山路ふみこ映画賞 監督賞
• - 『恋人たち』 - 第89回キネマ旬報ベスト・テン第1位、監督賞、脚本賞

橋口亮輔の作品は、彼の個人的な経験や視点が反映されており、深い人間ドラマを描いています。今後も彼の新作に期待したいところです。

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