止別駅

止別駅（やむべつえき）について

基本情報

止別駅は、北海道斜里郡小清水町の字止別に所在し、北海道旅客鉄道（JR北海道）の釧網本線に位置する駅です。駅番号はB73で、事務管理コードは▲111617となっています。

歴史

この駅は1925年の11月10日、国有鉄道の駅として開業しました。北浜駅から斜里駅へと延伸する際に設けられ、開業日には駅前に緑門が設置され、万国旗が掲げられました。地域の小学生たちが14両編成の初列車を出迎え、心温まる光景が広がりました。

その後、1926年には北見鉄道が開通し、小清水市街地との間に混合列車が運行されるようになりました。駅の歴史には数多くの変遷があります。1930年6月3日には、北見鉄道が開通し、近隣に仮止別駅が設置されました。1937年3月15日には北見鉄道が駅前まで乗り入れ、1939年8月25日には北見鉄道が廃止されました。

1968年には駅舎が改築され、1982年には貨物取り扱いが廃止されました。1984年の2月1日には荷物の取り扱いが廃止された後、3月1日に駅員の配置が終了し、簡易委託状態となります。1987年4月1日には国鉄分割民営化に伴い、現在のJR北海道の駅となりました。その後は完全無人化され、現在に至ります。

駅名の由来

止別駅の名称は、その所在する地名に由来しています。この地名にはアイヌ語の影響があり、二つの説があります。一つは「ヤムペッ（yam-pet）」で、「冷たい川」を意味すると解釈されています。もう一つは「ヤワアンペッ（ya-wa-an-pet）」で、「内地の方にある川」を意味するとされています。アイヌ語の発音に近い呼称は「やんべつ」とされており、駅の表記は「やむべつ」となっています。

駅の構造

止別駅は、単式ホーム1面1線と木造の駅舎を持つ地上駅です。過去には相対式ホーム2面2線や貨物ホームもありましたが、現在は無人駅として運営されています。管理は知床斜里駅が行っています。駅事務室跡には「ラーメン喫茶・えきばしゃ」が入居しており、訪問者に親しまれています。

利用状況

乗車人員の推移には多くのデータがあり、年間の数値も示されています。これにより、地域住民の利用状況や観光客の流入が把握されています。

駅周辺

駅周辺はオホーツク海に接しており、北海道道557号止別停車場線から国道244号沿いにかけて集落が広がっています。近隣には、小清水町役場止別出張所や止別郵便局などがあります。

隣接駅

浜小清水駅 (B74)
知床斜里駅 (B72)

地元の人々や観光客にとって、止別駅は欠かせない交通の要所となっており、地域の発展にも寄与している駅です。

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