知床斜里駅

知床斜里駅：知床観光の玄関口

知床斜里駅（しれとこしゃりえき）は、北海道斜里郡斜里町港町に位置する、北海道旅客鉄道（JR北海道）釧網本線の駅です。駅番号はB72。かつては根北線が接続していました。

歴史

1925年（大正14年）11月10日：国有鉄道の斜里駅として開業。一般駅としてスタートしました。
1929年（昭和4年）11月4日：野付牛機関庫斜里分庫が設置されました。
1930年（昭和5年）6月1日：斜里機関分庫が廃止されました。
1931年（昭和6年）9月20日：再び野付牛機関庫斜里分庫が設置されました。
1932年（昭和7年）：殖民軌道斜里線が知布泊駅まで開業しました。
1949年（昭和24年）12月1日：北見機関区斜里支区が釧路機関区斜里支区となりました。
1951年（昭和26年）：殖民軌道斜里線の運行が停止されました。
1952年（昭和27年）2月：殖民軌道斜里線が廃止されました。
1954年（昭和29年）8月14日：昭和天皇、香淳皇后のお召し列車が停車し、駅前で奉迎が行われました。
1957年（昭和32年）11月10日：根北線が越川駅まで開業しました。
1963年（昭和38年）4月1日：釧路機関区斜里支区が廃止されました。
1969年（昭和44年）2月1日：標茶機関区斜里派出所が設置されました。
1970年（昭和45年）
2月10日：標茶機関区斜里派出所が斜里支区となりました。
12月1日：根北線が廃止されました。
1971年（昭和46年）7月16日：駅舎が改築されました。
1973年（昭和48年）10月18日：コンテナ基地が新設されました。
1984年（昭和59年）2月1日：貨物・荷物取扱いが廃止。標茶機関区斜里支区が釧路機関区所属となりました。
1986年（昭和61年）11月1日：釧路機関区斜里支区が斜里派出所に変更されました。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となりました。
1997年（平成9年）：地元観光協会などによる「斜里駅の改称を進める会」が結成されました。
1998年（平成10年）4月11日：知床斜里駅に改称されました。
2005年（平成17年）5月31日：キヨスクが閉店。その後、地元業者による売店が設置されました。
2007年（平成19年）12月：駅舎が増改築され、町の観光センターと一体化。駅前広場も整備されました。

駅名の由来

元々は所在町名から「斜里」という名称でしたが、知床半島観光の玄関口であることから、全国的な知名度が高い「知床」の名を冠し、観光客へのアピールを目的として改称されました。この改名は、観光客・乗降客の減少に危機感を持った地元観光協会などがJR北海道へ要望し実現しました。

駅構造

2面3線の島式ホームと単式ホームを持つ地上駅です。2・3番のりばへは跨線橋で連絡します。廃止された根北線は3番のりばに発着していました。駅舎は2007年に増改築されたもので、駅舎（JR北海道所有）と観光センター（町所有）が一体化しています。駅舎内には、みどりの窓口、売店、自販機、ロッカーなどが備えられています。観光センターには、観光案内所のほか、トイレ、展示スペースがあります。

駅周辺

斜里町の中心駅であり、斜里港、オホーツク海に近接しています。駅前にはバスターミナルやホテルがあり、公共施設などが点在しています。

斜里町役場
斜里警察署
斜里郵便局
道の駅しゃり
斜里町立図書館
斜里町立知床博物館

バス路線

斜里バス（一部他社と共同運行）により、ウトロ温泉方面、網走方面への路線バス、札幌方面への都市間バスが発着しています。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■釧網本線

止別駅 (B73) - 知床斜里駅 (B72) - 中斜里駅 (B71)

撮影・ロケ

映画『男はつらいよ 知床慕情』（1987年公開）の撮影に駅舎が使用されました。

知床観光の拠点として、多くの人に利用されている駅です。

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