武並駅

武並駅：恵那の自然と歴史を繋ぐ駅

岐阜県恵那市武並町竹折に位置する武並駅は、東海旅客鉄道（JR東海）中央本線沿線にある駅です。駅番号はCF16。中央本線の歴史とともに歩み、地域住民の生活に深く根付いた存在となっています。

歴史を刻む軌跡

武並駅の歴史は、大正8年（1919年）11月25日に、大井（現・恵那）と釜戸間の竹折信号所として開設されたことに始まります。その後、竹折信号場を経て、大正15年（1926年）4月1日、武並駅として開業。旅客営業と小荷物の取扱いを開始しました。昭和3年（1928年）には貨物取扱いを開始するなど、輸送拠点としての役割を担っていました。

昭和34年（1959年）に貨物取扱いが廃止され、昭和45年（1970年）には荷物の取扱いが廃止、駅員無配置駅となりました。国鉄分割民営化後の昭和62年（1987年）4月1日にはJR東海の駅となりました。平成18年（2006年）11月25日にはICカード『TOICA』の利用が可能になり、平成20年（2008年）2月には駅舎が改築され、3月19日には南口が開設されるなど、現代的な利便性の向上も図られています。

駅の構造と特徴

武並駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。駅舎は北口と南口の2ヶ所に設置されており、北口は1番線、南口は2番線に隣接しています。南口にはエレベーターと階段が設置され、バリアフリーにも配慮されています。2つのホームは跨線橋で結ばれています。

中津川駅管理の簡易委託駅として運営されており、北口駅舎の窓口は、毎日7:00～12:00と13:00～14:30に営業しています（時間外は係員不在の場合もあります）。自動改札機はありませんが、簡易TOICA改札機が設置されています。また、カーブの途中にあるため、車掌から到着直前に注意を促す放送がされることもあります。

利用状況と周辺環境

武並駅は、武並町の中心部からはやや離れた場所に位置しています。恵那市統計書によると、近年は1日平均乗降人員は変動がありますが、地域住民の利用は安定しています。

駅周辺には、恵那市立武並小学校、武並郵便局、中央自動車道、国道19号、土岐川などがあり、生活利便施設が整っています。また、歴史的な中山道や下街道、新槇ヶ根トンネル、そして自然豊かなまきがね公園前、岐阜県クリスタルパーク恵那スケート場、道の駅そばの郷らっせぃみさと、瑞現寺、武並神社など、観光や散策に魅力的なスポットも近隣に点在しています。恵那市自主運行バスも利用でき、周辺地域へのアクセスも容易です。

隣の駅

• - 恵那駅
• - 釜戸駅

武並駅は、恵那の豊かな自然と歴史を感じることができる、地域に密着した駅です。これからも、地域住民の生活を支え、観光客の玄関口としての役割を担っていくことでしょう。

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