江坂駅

江坂駅：大阪の交通の要衝、吹田の玄関口

江坂駅は、大阪府吹田市豊津町に位置する、Osaka Metro御堂筋線と北大阪急行電鉄南北線の駅です。Osaka Metro御堂筋線と北大阪急行電鉄南北線の両路線が乗り入れ、駅番号はM11を共有しています。両路線は江坂駅で直通運転を行っているため、起点駅でありながらも、実質的には両路線を繋ぐ重要な中間駅としての役割も担っています。また、Osaka Metroの駅としては唯一、大阪市域外、吹田市に所在するという特徴も持ち合わせています。Osaka Metroと北大阪急行電鉄が共同で管理運営を行っており、Osaka Metroが管轄駅となっています。

歴史と変遷

江坂駅は、1970年（昭和45年）2月24日、大阪万博開催に合わせて御堂筋線の新大阪～江坂間、および南北線の江坂～千里中央（仮駅）～万国博中央口間の開通と同時に開業しました。これは、大阪市営地下鉄（現Osaka Metro）にとって、大阪市域外に初進出した駅という歴史的な意義を持ちます。その後、1978年（昭和53年）に南改札口が設置され、利用者の利便性向上に貢献しました。2018年（平成30年）4月1日には大阪市交通局の民営化に伴い、Osaka Metroの管轄駅となりました。さらに、2020年（令和2年）11月28日には、可動式ホーム柵が導入され、安全性の向上が図られました。

駅構造と設備

江坂駅は、島式ホーム1面2線を有する高架駅で、2階に改札口とコンコース、3階にホームが配置されています。改札口は南北に1箇所ずつ設置されており、それぞれの改札口にトイレが完備されています。南改札口のトイレには、オストメイトにも対応した多機能トイレも設置されています。バリアフリー対策として、改札からホームへのアクセスには、北改札口に上りエスカレーター、南改札口にエレベーターが設置されています。地上から改札へのアクセスは8号出入口横にエレベーターが設置されています。Osaka Metroと北大阪急行電鉄の両社の自動券売機が設置されているのも、共同使用駅としての特色です。直通列車は江坂駅で乗務員交代を行い、ホームの箕面萱野側先端には北大阪急行電鉄、なかもず側先端にはOsaka Metroの乗務員詰所があります。

運転システムと特徴

江坂駅には、なかもず側と箕面萱野側に上下線の片渡り線が設置されています。この片渡り線は、早朝と深夜に設定されている御堂筋線からの折り返し列車（計4本）の運行に使用されています。これらの列車は2番線から逆方向へ発車します。かつては、深夜に北大阪急行線からの当駅止まり列車が運行されていましたが、現在は運行されていません。

利用状況と周辺環境

江坂駅は、吹田市にある駅の中で最も利用者数が多い駅です。Osaka Metroのデータによると、2023年11月7日の乗降人員は81,790人（乗車40,720人、降車41,070人）にものぼります。また、同日の北大阪急行南北線への直通人員は105,021人です。北大阪急行電鉄の2021年の1日平均乗降人員は30,630人（乗車15,112人、降車15,518人）で、これはOsaka Metro御堂筋線との直通人員を含まない数値です。

駅周辺は吹田市の西地区の中心地であり、高層ビルや商業施設が立ち並ぶ活気あるエリアです。駅北側の新御堂筋側道と市道（江坂ポプラ通り）が交わる「江坂駅前」交差点付近には、阪急バスの江坂駅前停留所があり、複数の路線バスが運行されています。

隣の駅

江坂駅は、大阪の交通網を支える重要な駅として、今後も地域の発展に貢献していくでしょう。

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