津別町

津別町の概要

津別町（つべつちょう）は、北海道のオホーツク総合振興局管内、網走郡に位置する町です。周囲を美幌町に囲まれたこの町は、面積の約86%が森林で占められ、森林セラピー基地に認定されているほど、その自然環境が評価されています。町の北部には農業が盛んな扇状地が広がり、南部には山岳地帯が広がっています。津別峠や釧北峠が存在し、絶景スポットとしても知られています。

地理

津別町には、木禽岳などの主な山があり、網走川やチミケップ湖といった河川や湖沼が存在します。この地理的特徴が、町の名にも影響を与えているとされています。「津別」という名前は、「トゥペッ（tu-pet）」というアイヌ語に由来し、「2つの川」を意味する説が有力ですが、その他にもいくつかの解釈があります。

気候

津別町は湿潤大陸性気候に属し、日本の他の地域に比べて気温差が大きいのが特徴です。冬季には厳しい寒さが訪れ、特に内陸の山間部では-25℃になることもあります。また、降雪量が多く、特別豪雪地帯に指定されています。

歴史

津別町の歴史は古く、縄文時代には既に人々がこの地に住んでいたことが確認されています。江戸時代には松前藩とアイヌとの交易があり、近代化が進む中で1919年には津別村が設立され、その後1946年に町に昇格しました。津別町は様々な事件にも見舞われたことがあり、特に1947年の津別事件は地域の歴史に深く刻まれています。

現在では、高齢化が進み人口が減少傾向にあるものの、地域振興に向けた取り組みが続いています。過去には美幌町など周辺町との合併が議論されましたが、合意に至らなかった経緯があります。

経済と産業

津別町の経済は主に林業に支えられており、多くの木材関連企業があります。丸玉木材株式会社やサンマルコ食品株式会社の津別工場などが立地し、地域の雇用を支えています。また、地元農業も重要な産業の一つです。

交通

交通は主要道路網が整備されているものの、鉄道は廃止されたためアクセスには限りがあります。最寄りの美幌駅までのバス路線があり、役場併設のバスターミナルが交通の中心となっています。また、国道240号や複数の道道が通っており、地域のアクセスを担っています。

教育

津別町には北海道津別高等学校、津別中学校、津別小学校が存在しますが、過去には多くの学校が閉校しています。教育施設の充実は地域の未来に向けて重要な課題となっています。

観光と文化

自然豊かな津別町には、観光資源も多く存在します。チミケップ湖や津別峠などは訪れる価値のあるスポットです。地域の祭りや文化も活発で、夏には「津別夏まつり」が開催され、地域の人々の交流の場となっています。

津別町は、その豊かな自然と歴史ある文化を背景に、今後の発展を目指しています。

もう一度検索