浅原氏

浅原氏（あさはらし）

浅原氏は、武家氏族の一つであり、複数の出自を持つ。

出自

奈古氏流浅原氏: 清和源氏（河内源氏の庶流である甲斐源氏）の流れを汲む武田氏流奈古氏の一族。源清光の八男である奈古義行の三男、浅原行信を祖とする。行信が甲斐国巨摩郡浅原郷（現在の山梨県南アルプス市浅原）を領し、地名を苗字としたのが始まり。現在の南アルプス市・中央市の各一部（釜無川周辺）を所領としていた。
小笠原氏流浅原氏: 同じく甲斐源氏である小笠原氏の庶流。
五味氏流浅原氏: 五味氏流の一族にも浅原氏がある。

歴史

奈古氏流浅原氏

奈古氏流の浅原氏は、霜月騒動によって所領を失い没落した。浅原為頼は息子2人（浅原光頼・浅原為継）と共に強盗として全国を廻り、ついには指名手配された。正応3年（1290年）3月9日夜、亀山法皇に依頼され、為頼と2人の息子は内裏に侵入したが、伏見天皇の暗殺に失敗。為頼は討ち死にし、光頼と為継は自刃した（浅原事件）。その後の奈古氏流浅原氏の動向は不明。

小笠原流浅原氏

小笠原流の浅原氏は、浅原安近が今川氏、武田氏、徳川氏などに仕え、後に江戸幕府の幕臣となった。

五味氏流浅原氏

五味氏流浅原氏は、五味氏直の後裔である五味与惣兵衛の三男、之直が浅原を名乗ったのが始まりといわれている。之直は朝鮮出兵の際、小西行長に従い軍功があった。

奈古氏流浅原氏系図

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奈古義行
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浅原行信 鼻和義俊 義継
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浅原頼行
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為頼
┣━━━━━┓
光頼 為継

家紋

奈古氏流浅原氏: 十二本骨扇、日丸菊、丸に笹竜胆、丸に花菱など。
小笠原流浅原氏: 三本扇、十六葉菊、丸に日の丸扇。

関連項目

武田氏
小笠原氏
伏見天皇

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