海上自衛隊佐世保史料館

海上自衛隊佐世保史料館

海上自衛隊佐世保史料館は、長崎県佐世保市に位置し、旧大日本帝国海軍及び現代の海上自衛隊に関連する貴重な資料を展示する施設です。愛称は「セイルタワー」として親しまれ、開館は1997年3月10日です。この史料館は、佐世保市の歴史と海軍の変遷を知る貴重な場となっています。

概要

本館は1968年に設立された海自防衛資料館を前身としており、そこから発展を遂げて現在に至ります。館内には約4,400点の資料が収蔵されており、その中でも約1,300点が常設展示されており、見ることで旧日本海軍と海上自衛隊の歴史を実感することができます。展示内容は映像、写真、模型、そして当時の資料が豊富に取り揃えられており、訪問者に対して多角的な視点から歴史を伝えています。

館内の建物自体は7階建てであり、1、2階にはもともと旧海軍の将校宿泊施設として使用されていた「佐世保水交社」の一部が再利用されています。特徴的な石張りの八角屋根は、その当時の雰囲気を今に引き継いでいます。3階以上の部分には現代的なガラス張りの造りが採用されており、屋上部には帆が張られた船のような構造があり、これが「セイルタワー」という名称の由来になっています。

展示内容

• - 7階: 展望所および映像ホールが設置されており、ここからは佐世保港や米海軍基地を見渡すことができます。また、海上自衛隊の広報映画の上映も行われています。
• - 6階: 長崎海軍伝習所から佐世保鎮守府設立までの歩みについての展示が行われています。
• - 5階: 日清戦争や日露戦争に関連する展示が数多く揃っています。
• - 4階: 太平洋戦争に関する資料や展示が中心です。
• - 3階: 海上自衛隊の艦船についての歴史を学ぶことができます。
• - 2階: 海上自衛隊の装備や活動（南極観測船、災害派遣、海外派遣等）に関する情報が豊富で、図書室も設けられています。
• - 1階: 売店や企画・特別展示が行われています。

入館する際には、まずエレベーターで7階に向かい、順に1階ずつ降りながら展示を観覧するスタイルになっています。

基本情報

• - 開館時間: 9:30～17:00
• - 休館日: 毎月第3木曜日及び年末年始（12月28日～1月4日）
• - 入館料: 無料ですが、入館の際には1階の受付で署名が必要です。以前、2010年から2011年にかけて一時的に有料化されましたが、入場者数の減少により再び無料に戻った経緯があります。
• - 駐車場: 普通車約20台、大型バスに関しては6台分の無料駐車場があります。

アクセス

• - 自動車: 西九州自動車道の佐世保中央インターチェンジから車で1分。
• - バス: 西肥バス（させぼバス含む）利用で「佐世保市総合医療センター入口」下車、徒歩2分。
• - 国道: 国道35号松浦交差点から車で2分。

海上自衛隊佐世保史料館は、歴史に思いを馳せるだけでなく、佐世保の美しい風景を一望することができる魅力的な施設です。

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