湯の洞温泉口駅

湯の洞温泉口駅

湯の洞温泉口駅（ゆのほらおんせんぐちえき）は、岐阜県美濃市保木脇に位置する、長良川鉄道の越美南線に属する駅です。駅番号は13であり、美しい自然に囲まれた地域に存在します。この駅は、観光地にも近いため、訪れる人々にとって便利な交通の拠点となっています。

歴史

この駅は1926年（大正15年）7月15日に開業しました。当初は鉄道省が運営する越美南線の終着駅、板取口駅（いたとりぐちえき）として設置されました。翌年の1927年（昭和2年）4月10日には、この駅から美濃洲原駅（現在の母野駅）へと路線が延伸され、途中駅となりました。

その後、1956年に美濃立花駅（みのたちばなえき）と改名され、1959年には貨物の取り扱いが廃止されました。さらに1974年には駅員が配置されない無人駅となり、1986年には越美南線が長良川鉄道に転換される際、現在の名である湯の洞温泉口駅に改称されました。

駅構造

湯の洞温泉口駅は、単式ホームが1面1線の構造を持つ地上駅です。駅舎には待合室とトイレがあり、利用者が快適に過ごせる環境が整っています。駅は無人で、ホームには藤の木が茂っています。特に花の季節には、藤の花が美しい屋根として訪れる人々を迎えてくれます。

利用状況

美濃市の統計データによると、近年のこの駅の1日平均乗降人員は変動しています。1999年には145人だったのが、2000年には160人に増加したものの、2003年からは減少傾向にあります。2006年には58人にまで落ち込んでおり、時には40人を下回ることもありました。しかし、地域の住民や観光客が利用するため、30人台から70人台での推移を見せています。

駅周辺の情報

湯の洞温泉口駅の旧名である板取口は、近隣の武儀郡板取村に由来しています。しかし、板取地区の中心部へは自動車で約30分以上かかります。周囲には長良川や立花橋、長良川発電所（登録有形文化財）などの観光スポットが点在しており、自然を愛する人々にとっては見どころが多く存在します。

また、湯の洞温泉も近くに位置し、リラックスできる空間として評判です。国道156号線も近くにあり、訪れるには便利な立地を持っています。加えて、美濃市の乗り合いタクシー「のり愛くん」が運行されているため、周辺地域へのアクセスも良好です。

隣接する駅

この駅の隣には、越美南線の梅山駅（駅番号12）と洲原駅（駅番号14）があり、旅行者は他の駅と組み合わせて利用することが可能です。観光名所や自然の探索を目指す方にとって、湯の洞温泉口駅は重要な交通拠点となるでしょう。

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